台湾のソウルフード、魯肉飯のチェーン
台湾全土で愛される丼といえば、魯肉飯(ルーローハン)だ。
豚肉の角煮を細かくみじん切りにした具をご飯の上にトッピングするというシンプルな食べ物だ。
ここ、「鬍鬚張魯肉飯」(ひげちょうルーローハン)は台北発祥の魯肉飯専門のチェーン店で、一時期は東京にも数店舗あったが今は撤退し、2020年1月現在、日本では石川県に2店舗あるのみだ。
そんな、日本ではなかなか行くことが出来ない鬍鬚張魯肉飯の本店は、台北にある「美食文化館」だ。
MRT淡水線の双連駅から徒歩10分程度の市街地の中に、大きく目立つ髭の男の看板がある。
これが鬍鬚張魯肉飯の本店こと美食文化館だ。
鬍鬚張魯肉飯は、1960年に魯肉飯の屋台として創業したことをルーツとする。
元々は「双連魯肉飯」と名乗っていたが、その後人気店となり、創業者の張さんはハードに働いて、ヒゲは伸び放題だったことから、いつの間にか「鬍鬚張」(ひげ張)と呼ばれるようになった。
それがこのお店のシンボルマークのヒゲの男の由来である。
2020年1月現在、台湾に79店舗、日本に2店舗で運営されている。
美食文化館はテイクアウトも可能だ。
本店であることを感じさせてくれる格好いい店内
これが鬍鬚張魯肉飯 美食文化館の店内。他の鬍鬚張魯肉飯がファストフード然とした簡素な店内であることとは異なり、デザインされた格好いい雰囲気が目を引く。
店内には古い写真が飾られている。
左側の人物が、鬍鬚張魯肉飯の創業者である張さんとのこと。
昼時には多くのお客さんで賑わっていた。
鬍鬚張魯肉飯の本店で味わう魯肉飯
オーダーはこの用紙に記入する形で行う。
右の赤い数字が単価だ。
この時、魯肉飯は37元だ。
箸袋は鬍鬚張魯肉飯のシグネチャーモデルだ。
しばらくして運ばれてきた魯肉飯!
豚肉の旨味がぎゅっと凝縮された、甘めの味つけの柔らかい肉。
これぞ本場の魯肉飯といったものだ。
あまりにも箸が進むので、ついつい一気に食べてしまう。
鬍鬚張魯肉飯にはコーンスープもある。
水耕A菜。日本ではうまい菜とも言われるほうれん草っぽい野菜。
豚角煮の一品なんかもある。もの凄いスピードで箸が進む…
鬍鬚張魯肉飯。
こんなにポップで手軽、そして安くて美味しいのに、日本ではほとんど撤退してしまったのが残念だが、台北の本店に行くと、そこは魯肉飯天国だった。
是非もう一度、日本での店舗展開をしてほしいと切に願うチェーン店だ。