赤湯温泉にある老舗ラーメン店!
山形県南陽市にある温泉街、赤湯。ここには温泉と共に、有名なラーメン店がある。
新横浜ラーメン博物館にも出店中の、「赤湯ラーメン 龍上海」だ。
その本店は、赤湯にある「赤湯本店」である。
長い歴史を持つ龍上海
龍上海は、創業者である佐藤一美氏によって1958年に創業したラーメン店である。
創業当時から、製麺から調理まで一貫した「自家製ラーメンの店」として、赤湯の温泉街にて人気を呼んでいたという。
今では辛味噌のイメージが強い龍上海は、創業当時はしょうゆラーメンがメインだったという。
しかし、毎日スープが余り、それを佐藤家の味噌汁に使ったりしているうちに、「味噌ラーメン」を思いつく。
この地域で古くから生産されていた「石焼南蛮」(唐辛子)を味噌に配合するといった試行錯誤を経て、当時全く新しい「赤湯からみそラーメン」が誕生。それは、札幌に味噌ラーメンが生まれる10年も前の話だったという。
2018年11月現在では、山形県を中心に9店舗で運営されている。そのうちの1店舗は、新横浜ラーメン博物館にある横浜店だ。
リニューアルされた本店の様子
店内の特徴は、大きな円卓が2つあることだ。
現在の龍上海 赤湯本店は2012年9月に店舗を全面リニューアルしたが、以前の旧店舗でもこの円卓はあったのだという。
厨房の様子。
龍上海 赤湯本店で、激辛の赤湯からみそラーメンを食べる者達を、熊のレストランアートが見守る。
本棚の真ん中あたりの棚には、なんと唐辛子がTAKE FREEとなっていた。
龍上海 赤湯本店お墨付きの唐辛子を使って、自宅でもからみそラーメンDIYを試すことができるかも知れない。
龍上海 赤湯本店のグランドメニューはいたってシンプル。
定番の「赤湯からみそラーメン」と、しょうゆベースの「赤湯ラーメン」だ。
裏面には「冷やし中華」と「辛みそ冷やし中華」もラインナップしている。
餃子やライスなどはラインナップしていない。
ここでは「赤湯からみそラーメン」をオーダー。
これが赤湯からみそラーメン!
しばらくして運ばれてきた「赤湯からみそラーメン」!
テカテカのスープ表面はオイルで覆われ、真ん中に辛味噌が大きくトッピングされているのが特徴だ。
中央に大胆にトッピングされた辛味噌のインパクト。これぞ龍上海である。
チャーシューも肉厚で迫力がある。
スープには厚い油膜があるため、湯気が立たないほどだ。
自家製の麺は平麺で縮れ麺である。
この縮れ麺が味噌味のスープに絡み、絶妙な味わいを醸し出す。
そして真ん中の辛味噌を少しずつスープに溶かしていくことで、じわじわと辛くなるのを堪能していく。
こってりとした味わいだが、どこか自然由来の優しさもあり、龍上海マジックに引き込まれていく。
最後の1滴まで飲み干したい…そんなスープだ。
ちなみに、しょうゆベースの「赤湯ラーメン」はこちら。
こちらは甘くて優しい味のしょうゆラーメンであり、味噌とはまた違う世界が展開されている。
山形県のローカルラーメンとして長い歴史を誇り、新横浜ラーメン博物館でも長期出店したことで首都圏のラーメンファンの間でも知名度の高い龍上海。
赤湯温泉の共同浴場でひとっ風呂浴びたら、そのまま赤湯からみそラーメンを食べるという定番コース、是非とも楽しんで頂きたい。