世界でエスプレッソ旋風を巻き起こした超有名店
日本でエスプレッソ系のカフェとしてのスタンダード、むしろ世界のスタンダードといえば、スターバックスコーヒー。
そんなスターバックスコーヒーの1号店は、アメリカはシアトルにある「Pike place店」だ。
フィッシャーマンズワーフや土産物屋、整備された公園があり、その美しい風景と新鮮な魚介類とで連日賑わいを見せるシアトルのパイクプレイスマーケットの一角に、スターバックスコーヒーの1号店がある。
シアトルに観光で訪れる人は、パイクプレイスは必ず訪れるだろう。そしてスターバックスの1号店にも訪れるのではないだろうか。
そのくらいここは「聖地」と化している。
ぜひ1号店でスターバックス・ラテを飲んでみたい!と考えているお客さんで大変賑わっている。
1号店に行きたい、それは万国共通の感情のようだ。
スターバックス1号店が他と違う所はいくつかあるが、まず看板の色が茶色い所だろう。
これは1971年、この地でのスターバックスの開業時のデザインであり、その後緑色の看板で世界展開をしても、ここだけは1号店のスピリットを守り通しているのだ。
1号店では毎日、店の前で生演奏が披露されている。
これもスターバックス1号店の伝統だ。
さすが有名な1号店だけあって、入店への長蛇の列である。
それでは入店してみよう。
店内も1号店らしさにあふれている
スターバックス・コーヒーは、1971年、アメリカ・ワシントン州シアトルのパイク・プレイス・マーケットで創業した。
創業当時はコーヒーの焙煎会社にすぎなかった。
スターバックスという名前の由来は、当時候補に挙がっていたハーマン・メルヴィルの小説「白鯨」に登場する捕鯨船「ピークォド」号の名を退け、副長の名である「スターバック一等航海士」と、シアトル近くのレーニア山にあった「スターボ採掘場」から採られた。
1982年、現CEOであるハワード・シュルツ氏が入社。
シュルツ氏はコーヒー豆だけでなく、エスプレッソを主体としたドリンク類の販売を提案した。
シュルツ氏は1985年にスターバックスを退社し、翌年エスプレッソを主体としたテイクアウトカフェを創業。これがシアトルで人気となった。そして、1987年にスターバックスの店舗と商標を購入し、現在に至っている。
2023年現在スターバックスは全世界に約32,000店舗を擁しており、日本では約1770店舗で運営されている。
日本におけるスターバックスは、1996年に東京・銀座に日本1号店「銀座松屋通り店」がオープンしたところから始まる。
その様子はこちらの記事を参照して頂きたい。
これがシアトルのスターバックス・コーヒー1号店のカウンター。
シンプルで飾り気の無い、業務用な雰囲気がたまらない。
1号店のメニュー。
壁にはシアトルの古い写真が飾られている。
店内には、ここが1号店であることを示すレリーフが飾られている。
まさに戦場のようなカウンター内
スターバックス・コーヒー1号店のバリスタさんに、ダブルピースをもらった!
次々と押し寄せるお客さんに対して、かなり手際よく対応していくバリスタ達。
この忙しさは、日本でもっとも忙しいと言われる渋谷Qフロントのスターバックスに勝るとも劣らないのではないか。
1号店で味わうラテ
これがスターバックス1号店のスターバックス・ラテのアイス、トールサイズである。
世界を制したスターバックス。その1号店のラテの味は、日本で飲むスターバックスのラテと何ら変わりは無いが、聖地で飲むスターバックス・ラテは別格だ。
Pike place店は豆やマグカップなどの販売コーナーも充実している。
今や世界中の先進国で知らない人はいないだろうと思われるワールドスタンダードなカフェ、スターバックス。
世界90カ国以上で展開しているそうだが、その1号店はシアトルの街角にある小さな店だ。
この小さな店で、その空間を大事にするスターバックスの姿勢が頼もしい。
どれだけチェーン規模が大きくなっても、結局その雰囲気は人が作り出すのだということを、シアトルの1号店で感じた。