日本でカフェブームを巻き起こした「スタバ」
世界的なカフェ・チェーン「スターバックスコーヒー」。
シアトルにルーツを持つ同店が日本で本格的に店舗を構えたのは1996年8月、日本1号店となる銀座松屋通り店である。
こちらも日本1号店であるアップルストア銀座店。
その向かいの百貨店・松屋の脇の通り「松屋通り」沿いに、スターバックスコーヒーの日本1号店である銀座松屋通り店がある。
2階建ての独立した建物となっており、存在感は抜群だ。
2019年3月現在、日本国内では1300店以上あるスターバックスは、ここから始まった。
シアトル生まれのエスプレッソコーヒー
おなじみのセイレーンのロゴ。そのデザインは、時代と共に変遷している。
スターバックスは1971年、アメリカのシアトルにあるPike placeにて創業したカフェチェーンである。
当初はコーヒー豆の焙煎専門店だったが、後の会長となるハワード・シュルツ氏が1982年に入社してからその歴史は激変する。
シュルツ氏は1985年に独立してエスプレッソを中心としたカフェ「イル・ジョナーレ」を開業。それが大きく当たり、1987年にはスターバックスの店舗と商標を買収、エスプレッソを提供するカフェとしてスタート。
スターバックスが今の形になったのはこのタイミングからである。
ちなみにシアトルにある1号店には創業当時からのロゴマークが掲げられており、人気の観光スポットとして世界中からスターバックスのファンが押し寄せている。
日本1号店である銀座松屋通り店は1996年のオープンだが、実は1992年に成田空港の第2ターミナルにあるフードコートにて出店したのが日本初の店舗である。しかし、こちらの店舗は成功したとは言えず、僅か9ヶ月で撤退してしまった。
本格的な日本再上陸を目論み、日本法人が作られたのが1995年。そして翌年の1996年8月、改めて日本1号店としてこの地に銀座松屋通り店がオープンした。
本格的なエスプレッソが楽しめる洗練されたカフェとして大きな話題を呼び、日本中にカフェブームを巻き起こした。
2019年3月現在、日本国内で1400強の店舗数を誇る一大カフェチェーンだ。
また、世界では27000強の店舗数となり、サブウェイ、マクドナルドに続く世界3位のチェーン店となっている。
今もなお人が絶えない日本1号店
1階のフロアには、ここが日本1号店であることを表した銘板が飾られている。
店舗は他のスターバックスと同様の構成となっている。
2017年にリニューアルされ、内装が新しくなっている。
ドーナツやケーキなども販売されている。
ここだけの限定メニューがある
メニューには、1号店である銀座松屋通り店だけのものがある。
それは「ダブルトールラテ」だ。
これはトールサイズのホットラテにショットを追加するというもので、銀座松屋通り店がオープンして一番最初にオーダーされたというメニューだという。
ちなみに「フラペチーノ」はスターバックスの登録商標だ。
1階フロアの奥では豆なども販売されている。
エスプレッソマシンは「Thermoplan AG(サーモプラン)」というスイスのメーカーで製造された「マストレーナ」だ。
豆を入れる所から抽出まで全て全自動で行ってくれるマシンである。
ビールのような「コールドブリューコーヒー」もスタンバイしている。
銀座の風景とシアトルの風景が交差する2階
2階へ行ってみよう。
2階フロアは大きな窓があり、銀座の街の風景を楽しめるようになっている。
飾られているアートは、シアトルのPike placeの風景と、そこにある1号店であるPike place店だ。
スターバックスコーヒー 世界1号店 Pike place店
銀座の一角で、一瞬だけシアトルの風を感じられそうなアートである。
そんなスターバックスコーヒー 日本1号店の銀座松屋通り店で、スターバックスラテのショート。
ショッピングを楽しむ人が多く行き交う銀座で、ちょっとホッとできるひと時であった。