秋葉原で胃袋を満たしてくれる定食屋といえば
東京で長年に渡って人気の定食店「キッチンジロー」。
創業から半世紀を超える老舗チェーン店のキッチンジロー。
2020年9月現在の最古店は、秋葉原にある「外神田店」だ。
※2020年9月末日に閉店しました。
電子部品やPCパーツショップなどが並ぶ秋葉原ジャンク通り。
ここにキッチンジロー 外神田店がある。
キッチンジロー 外神田店は、2020年9月現在で現存するキッチンジローの店舗の中で最も古く、1983年オープンの店舗だ。
秋葉原が電気店街として隆盛を誇っていた時代からオタク/サブカルを擁する現在まで、秋葉原に来た人達の胃袋を満たしてきた店である。
15店舗中、13店舗の閉店がアナウンスされたキッチンジロー
キッチンジローは1963年、創業者である小林二郎氏によって神保町にて創業した定食屋だ。
最盛期の1996年には直営店とFC店とで54店舗の規模にもなっていた。
1号店である神保町店は既に閉店しており、2020年9月現在ではこの外神田店が最も古く、都内と大阪とで15店舗の規模となっている。
しかし残念ながら2020年9月末日で、全15店舗のうち13店舗が閉店するというアナウンスがなされた。
それに伴い、この外神田店も9月末日をもって閉店する。
長く愛されてきたお店だけに、惜しむ声も大きい。
キッチンジロー 外神田店のディスプレイ。
フライもの、そしてハンバーグを中心とした洋食のラインナップであることが分かる。
「メンチカツとハンバーグ 自慢のお店」とある。
確かにキッチンジローのイメージといえばメンチカツとハンバーグだ。
よくばりジローメニューから己の食欲を満たせ
キッチンジローのグランドメニュー。とてもシンプルだ。
そしてキッチンジローのメニューといえば、おかず単品、2品、3品と、それぞれが好きな組み合わせでオーダーできるシステムだ。
その名も「よくばりジローメニュー」。
これが好きでキッチンジローに通う人も多いだろう。
今回は2品で、メンチカツと…
ハンバーグをオーダー!
まさに表にあったこのボードに従ったオーダーである。
お店のレコメンドには素直に従うタイプだ。
紙ナプキンはキッチンジローのシグネチャーモデルだ。
サクサクのフライと、ジューシーな肉汁
そして運ばれてきたのは、メンチカツとハンバーグの2品セット!
シンプルでレトロな、古き良き洋食店といった佇まいがたまらない。
ハンバーグもメンチカツも、それなりにボリューミーなサイズだ。
おつゆには豚汁が付いてくる。これもまた嬉しい。
ハンバーグは柔らかく、箸で簡単にちぎれる。
そして肉汁が飛び出すほどジューシーだ。
こちらはメンチカツ。
衣はサクサクだが、中の肉はハンバーグ同様に柔らかく、ジューシーだ。
2020年9月をもって多くの店舗を閉店する、キッチンジロー。
その味は、まさに「街の味」。
半世紀以上にわたって、奇をてらうことなく、厨房での手作りにずっとこだわってきた洋食店。
2020年10月以降は九段下店と大阪の中之島フェスティバルプラザ店の2店舗のみとなるが、キッチンジローの味を求めたくなれば、その2つのお店に行こうと思う。