世田谷生まれのナイスなパスタ専門店
スパゲッティとピッツァを中心としたイタリアンレストラン「ジョリーパスタ」。
その1号店は、東京都世田谷区にある「三軒茶屋店」だ。
東急田園都市線、または世田谷線の三軒茶屋駅を降りてすぐの所に、ジョリーパスタ 三軒茶屋店はある。
ジョリーパスタ 三軒茶屋店の様子。
おすすめメニューが書かれた黒板もある。
ジョリーパスタのルーツは山口県にあり?
ジョリーパスタのルーツは、創業者である卜部博文氏によって、1971年に山口県で創業したファミリーレストラン「サンデーサン」にたどり着く。当時の会社名は株式会社サンデーサンだ。
サンデーサンは1978年に横浜市に進出、そして1980年には京都市に進出するなど、全国的に店舗を増やしていく中で、1983年に新業態としてパスタとピザを中心とするイタリアンレストランとして「ジョリーパスタ」を東京都世田谷区にオープンさせた。
後年、外食産業の競争が激化する中で、2007年にはすき家のゼンショーがサンデーサンに対して友好的株式公開買い付け(TOB)を発表。
ゼンショー傘下となり、レストランのサンデーサンは徐々にココスへと変更され、2008年にはついにサンデーサンは消滅する。
そして株式会社サンデーサンはジョリーパスタの経営に集中することになり、株式会社ジョリーパスタに社名変更して、現在も運営が続いている。
2018年9月現在、ジョリーパスタは全国で241店舗で運営されている。
そういった紆余曲折がありつつも、ここ三軒茶屋店は1983年に創業のままの店舗であり、現存する1号店である。
ジョリーパスタ 三軒茶屋店の店内の様子。都心部にあるためか、店舗の面積はそう広くない。
ピザテイクアウトも行っているのがジョリーパスタの特徴だ。これはピザ用の空箱。
壁に飾られたレストランアート。FINE WINE GOOD FOODというのがイタリアンらしい。
ドリンクバーのコーナーもある。
本格的なメニューがたくさん
ジョリーパスタのグランドメニュー。
1ページ目は前菜から始まるのがユニークだ。
イタリアンの食べ方として、まずは前菜から食べて下さい、といった心遣いだろう。
ピッツァのページ。様々な種類のピッツァ、そしてドリアもラインナップしている。
ここからはパスタのページ。イタリア各地の名物パスタ、という紹介の仕方でそれぞれのパスタに地名が書かれているのが面白い。
そして様々なパスタのジャンルごとにページ分けされている。これはトマトソースのページ。
これは和風のページ。
ウニを大胆に載せていて、なかなかのインパクトだ。
今回はカルボナーラのページから、モッツァレラチーズを使った「モッツァカルボ」をオーダーした。
ビール&ワインのページ。
テーブルの上にはジョリーパスタオリジナルのパルメザンチーズと、ジョリーパスタオリジナルのレッドペッパーオイルがスタンバイ。
とろけるようなモッツァカルボ!
そして運ばれてきた「モッツァカルボ」!!
とろけるようなチーズと黒コショウ、そしてグアンチャーレがこれでもかとミックスされた、ジョリーパスタ1号店謹製のカルボナーラだ。
パスタをチーズに絡ませて食べると、その滑らかなチーズの舌触りと共に黒コショウのスパイシーさが同時に味わえ、濃厚なカルボナーラが体感できた。
これは相当美味い…
テーブルにはモッツァカルボと同時に黒コショウも置かれるので、後から黒コショウを足すことによって、さらにスパイシーにすることができる。
日本でイタリアンレストランチェーンとして営業を続けるジョリーパスタ。
こんなにも本格的なイタリアンがお手頃価格で楽しめるのは、長年の経営努力があってのことだろう。
三軒茶屋にある1号店には、ここが1号店であることを示すものは何も無かったが、ここは確かに1983年に創業したジョリーパスタの1号店なのである。
そんな歴史を想像しながらパスタを食べると、さらに味に深みを感じることができるだろう。