いきなりステーキが食べたくなった時には?
肉厚のステーキをサクっと食べたい…!そんな欲求にいきなり応えてくれるステーキハウスといえば、「いきなり!ステーキ」。
※2021年に閉店しました。
1号店は東京・銀座にある、銀座四丁目店。
2013年にオープンした店舗だが、2018年4月に現在の位置に移転しているので、創業の場所とは道路を対面にして離れている。
ちなみに移転前のいきなりステーキ 銀座四丁目店(旧店舗)はこのような外観だった。
「ペッパーランチ」を展開するペッパーフードサービスが、ステーキのファストカジュアルな新業態として「いきなり!ステーキ」をオープンした当初は、グラム単位で良質のステーキが注文できることや、肉マイレージカードという独自のポイントシステムが人気を呼び、連日長い行列ができるほど人気を博した。
その後、毎月のように新規店舗をオープンさせ、2017年にはアメリカ進出、2018年末には400店舗に迫るなど、爆発的な早さで全国規模になった。
外には一瀬邦夫社長の肖像が大きく掲示され、ステーキのこだわりが記されている。
創業時からのキャッチコピー「炭焼きステーキは厚切りレアーで召しあがれ」は今も健在だ。
しかし近年は爆発的な店舗増加による運営の困難さと、コロナ禍などの社会情勢も関係してか閉店が相次ぎ、1号店である銀座四丁目店も2021年3月末にて閉店することが告げられた。
3月31日の閉店が発表されたのは3月22日のこと。なんと、閉店9日前の発表だった。
今回は閉店前日である3月30日に、すべり込みセーフで訪問することが叶った。
1号店の閉店を惜しむように、多くのファンが列を作っていた。
目の前でカットされる肉
いきなり!ステーキ 銀座四丁目店の店内は割とゆったりとした造りになっている。
単身か2~3人くらいの少人数利用向きの空間だ。
いきなりステーキ最大の特徴はこれ。「カット場」!
見せる厨房としてステーキを焼くところだけでなく、グラム単位で希望の重さを伝えると、その重さにカットしてくれるのだ。
今は281グラム以上の注文に限ってカットしてもらえる。
目分量でカットされたものは、はかりで計量される。
それが注文した重さに近いとプロフェッショナルを感じるのも、いきなりステーキの醍醐味だろう。
カット前の肉も見えるように保存されている。
そして、次々と焼かれるステーキたち。
ステーキの提供方法は、特許取得済みのようだ。
その特許の内容はこのようなものである。
お客様を立食形式のテーブルに案内するステップと、お客様からステーキの量を伺うステップと、 伺ったステーキの量を肉のブロックからカットするステップと、カットした肉を焼くステップと、焼いた肉をお客様のテーブルまで運ぶステップとを含むステー キの提供方法を実施するステーキの提供システムであって、上記お客様を案内したテーブル番号が記載された札と、上記お客様の要望に応じてカットした肉を計量する計量機と、上記お客様の要望に応じてカットした肉を他のお客様のものと区別する印しとを備えることを特徴とする、ステーキの提供システム。
肉マイレージのサービスでドリンクをもらおう
肉マイレージカードのゴールドを持っているので、特典としてソフトドリンクがサービスされる。
(ちなみに今後はカードがなくなり、スマホアプリになる)
ドリンクは黒烏龍茶。
黒烏龍茶、当初はサントリーのものだったが途中でオリジナルラベルのものになる。
そして今はサントリーも選択できるが、一瀬社長ラベルが良いのでオリジナルの黒烏龍茶をチョイス。
飲料のラベルに顔があるのは、なかなか新鮮な気持ちになれる。
アパホテルのボトルと並べてみたいところだ。
以前、ここにワインのボトルがセットされていた。
そして、ワインは持ち込みもOKだ。ただし1本あたり1000円必要となる。
まず、サラダとスープが先に運ばれてくる。
オリジナルのドレッシングも用意されている。
玉ねぎがベースになったドレッシングだ。
いよいよ、主役の肉が!
しばらくして運ばれてきたのが、リブロースステーキ 220グラム!
肉の中身はまだまだ赤い。熱々のプレートを使い、自分の好きな加減にフィニッシュするのがいきなりステーキ流だ。
ガーリックチップがトッピングされたリブロースステーキ。
さて、どうやって食べるか!?
いきなりステーキ名物の、ステーキソース。
熱々の状態でかけることで一気にフィニッシュできるが、何ぶん味が濃いので、個人的なお勧めは最初は塩コショウだけ、そこにニンニクなどを少量使うという薄味スタート。そして、途中の味変用のソースとして使うのが良いと思っている。
ステーキは、自分の食べたい部位の肉を、食べたい量だけ。
そして、出来るだけ焼きたてがいい。
プリミティブなステーキ欲をカジュアルに満たしてくれる店、いきなりステーキ。
いきなりステーキの1号店は2021年3月末で閉店となったが、人間のステーキ欲は決して無くならない。
普遍的なステーキ欲にスピーディに応えてくれるいきなりステーキは、今後も高いエンターテイメント性とお手軽さで楽しませてほしい。