日本一の駅で、箱根を想う
東京都と神奈川県の小田急沿線を中心に展開するそばチェーン「箱根そば」。
その本店は小田急新宿駅の地下コンコースにある「箱根そば 本陣」だ。
箱根そばは1965年8月、新宿駅地下1階にて創業したそば屋だ。
当初より小田急電鉄(現在は小田急レストランシステム)が運営する駅そばとして、小田急沿線を中心に2018年10月現在で50店舗で展開されている。
創業の地である新宿駅地下1階の箱根そばは旗艦店として「箱根そば 本陣」を名乗り、それ以外の店舗は「名代箱根そば」として運営されている。
箱根そば 本陣の店舗は2018年10月にリニューアルされ、このようなモダンな内外装となった。
箱根そば 本陣のメニュー。名代箱根そばより若干高めの値段設定がなされている。
箱根そば 本陣では「小海老入りかき揚げ天」がオススメだという!
箱根そば 本陣の食券機。鉄道系だけあって、PASMOやSuicaでの購入が可能だ。
無駄がなく、分かりやすいインターフェースの券売機。まず迷うことは無いだろう。
忙しいビジネスマンに100%応えるスタイル
箱根そば 本陣の店内は、立ち食い席がメイン。椅子席も若干用意されている。
内装リニューアルされただけあって、かなりおしゃれな雰囲気だ。
入り口ではおむすびも販売されている。
食券を手渡すと、ほんの20秒ほどで手渡してくれる。物凄い早さだ。
この日は「小海老入りかき揚げ天」に「生卵」をトッピングでオーダー。
ストックされたかき揚げ天。
テーブルにはシンプルに七味だけが置かれている。まず迷うことは無い。
箱根そば 本陣は、名代箱根そばとは麺もつゆも違うのだという。
その内容はこうだ。
本陣のこだわり
箱根そば店舗とは異なるそばやつゆを使用しています。
そば粉には外皮入りの粗挽き粉を配合するとともに、つゆに関しても少量づつだしをとり、だしを効かせ煮詰まりによる品質の劣化防止を図っています。
また、かき揚げにも小海老を使用するなど、よりよい商品を提供するため、常に改良しています。
本陣というからには、他の名代箱根そばと決定的に違う部分を持つ。箱根そばというブランドの矜持を感じる施策だ。
これぞ新宿の味、新宿のスピード感!
20秒ほどで渡された「小海老入りかき揚げ天」に「生卵」トッピング!
大きめのかき揚げ天に小海老がボコボコと入っており、豪華だ。
トッピングの生卵。
そしてほうれん草が入っているのも特徴だ。
箱根そば 本陣のそば。
そばの香りと食感を楽しめる逸品だ。
つゆは甘めで、新宿駅の忙しい雑踏の中でほっと一息つくような、優しい味だ。
小田急新宿駅の改札から徒歩10秒で、こんな本格的なそばが食べられるのはこの店しか無い。
日本を代表する巨大ターミナル駅の真ん中で、早朝から深夜まで途切れることのないお客さんを相手に、物凄い数の注文を捌いていく。
そんな店舗が1965年の創業から今も現役なのだ。それはまさに、親子を超えた3世代分くらいに愛されている駅そばだろう。
箱根そば 本陣はまさに新宿駅の味そのものである。