富山から来た和牛100%の将軍様
ハンバーガー専門店は、なにもファストフードに限ったものではない。
ここ「ショーグンバーガー」は、黒毛和牛を100%使用したリッチなハンバーガーの専門店。
富山に1号店を構え、そして新宿歌舞伎町にあるここが新宿総本店だ。
飲食店が密集する新宿歌舞伎町、さくら通りにあるここが、ショーグンバーガーの新宿総本店だ。
入口に飾られているちょうちんが印象的。
チーズがしたたるハンバーガーの写真に食欲をそそられる看板。
「肉汁は熱い。」というシンプルなコピーが添えられた立て看板。
和牛バーガー、1,180円からだという。
それでは入店してみよう。
ガッツリ食べたい!高級ハンバーガーの魅力
ショーグンバーガーは、2017年に富山県で1号店がオープンしたハンバーガーチェーンだ。
その母体は、富山県で1987年に創業した焼肉店「大将軍」である。
大将軍は近年売上げ不振が続いていたが、現在2代目となる株式会社ガネーシャの本田大輝代表が立て直し、そして新たな挑戦として始めたのが家業の焼肉店のノウハウを最大限につぎ込んだ新ブランドである韓国豚焼肉専門店の「butamajin」と、和牛ハンバーガーの「ショーグンバーガー」だ。
ショーグンバーガーは大将軍のお膝元である富山県の総曲輪で1号店を構え、そして翌年2018年に新宿歌舞伎町へ2号店を出店、現在はこちらが新宿総本店となっている。
本田氏は、元・雨上がり決死隊の宮迫氏がプロデュースする焼肉店「牛宮城」をサポートしたことも記憶に新しい。
2022年12月現在、ショーグンバーガーは東京を中心に9店舗で運営されている。
ショーグンバーガーのメニュー表。
シンプルながらも迫力のある写真に圧倒されるメニューだ。
オーダーはタッチパネル式の券売機で行う。
ビーフだけではなく、チキンやプラントベースビーフ(大豆ミート)のハンバーガーもラインナップしている。
これはすごい。秋月すき焼きバーガーと名付けられた期間限定品。
ものすごい情報量だ。
ハーフサイズもあるので、手軽に楽しむなら良いだろう。
今回はアボカドチーズバーガーをポテトセットでオーダー!
店内はカウンター席とテーブル席がある。
2022年、日本のハンバーガー選手権「Japan Burger Championship」で優勝した時の盾が飾られている。
次は世界のハンバーガー選手権へ出場し、世界で勝負していくのだという。
新宿総本店の壁には多くのサインが書かれている。
ドリンクカップはショーグンバーガーのシグネチャーモデルだ。
お手拭きにはショーグンバーガーと大将軍グループのブランド名が記載されている。
肉汁ダクダクの和牛100%を平らげる快感
しばらくして運ばれてきた、アボカドチーズバーガー!
迫力のサイズに興奮が最高潮になる瞬間だ。
和牛100%のビーフパテに、たっぷりとドロップされたチーズ。
そしてその上にはアボカドとクリームソース。
また、国産小麦だけで作られたバンズはハード目の食感で、バンズとパテの間にはオーロラソースがドロップされている。
合体させるとこのようになる。
ショーグンバーガーの焼き印が印象的だ。
肉の旨味を知り尽くした焼肉店ならではの和牛ソースも使われており、様々な角度の味が楽しめる。
口に入れると、とにかく噛む、噛む。
決して、柔らかくホクホクとしたものではない。
和牛のスネ肉と、硬めに焼かれたバンズの相性は絶妙で、力強く噛むことで肉の味が楽しめるのだ。
その味は、快楽を伴うエキスが口の中で四方八方に染み出すような味だ。
フライドポテトは、表面がカリッとクリスプで、中はホクホクなものになっている。
一手間かかったかのようなフライドポテトだ。
新宿歌舞伎町にある、ショーグンバーガーの新宿総本店。
以前は風俗の紹介所だった所を改造し、ハンバーガー専門店にしたのだという。
新宿のカオスの中で、ひときわ異彩を放つ和牛100%のハンバーガー専門店は、富山県からの刺客である。
その視線は日本を飛び出し、世界へと向けられている。
勝負に打って出て、戦い続ける姿勢こそ、ギラギラとした新宿の雑踏の中でひときわ輝いて見える。
ここ一番の時に、是非とも食べたいハンバーガーだ。