世界最大級のアイスクリーム・パーラー
「サーティワンアイスクリーム」は、世界50カ国に7500店舗以上を持つ世界最大のアイスクリームパーラー「バスキン・ロビンス」の日本での愛称であり、店舗名である。
日本上陸の1号店は目黒駅前にあった目黒店。2000年に一旦閉店したが、2009年に別の場所で復活。そして2021年、目黒駅前の目黒セントラルスクエアに移転したのが、現在の目黒店だ。
目黒駅東口を出てすぐの、目黒セントラルビル。
この1階にあるサーティワンアイスクリームが、日本1号店の流れを汲む店舗だ。
海外ではバスキン・ロビンス、日本ではサーティワンとして人気を誇るサーティワンアイスクリーム。
31というのは、「1ヶ月(31日)間、毎日違ったフレーバーのアイスクリームを楽しんでいただきたい」という意味で名付けられたた。
目黒店は大きなビルの1階、ガラス張りの店舗となっている。
バスキン・ロビンスのBRの文字の中に31という数字が合体したこのロゴマークは2006年から使用されている。
本国アメリカでは2020年に新しいロゴに変わったので、日本もこれからロゴマークが変わる可能性が高い。
それでは入店してみよう。
バスキンさんとロビンスさんでバスキン・ロビンス
日本におけるサーティワンアイスクリームこと本国アメリカのバスキン・ロビンスは、バート・バスキンとアーヴィン・ロビンスの2人によって作られたアイスクリーム・パーラーだ。
バスキンさんはロビンスさんの姉の夫で、二人ともアイスクリームが好きということで意気投合。第2次大戦でそれぞれ海軍と陸軍に入隊した後、かねてからの夢だったというアイスクリーム店をオープンさせた。
この時はそれぞれ別の店で、ロビンスさんがスノーバードというお店を、バスキンさんがバートンズというお店を持っていた。
やがて両者ともカリフォルニア州で人気のアイスクリーム店となり、1953年、「Baskin-Robbins(バスキン・ロビンス)」としてついに経営合体、その後は破竹の勢いで店舗数を増やし、1960年代半ばには全米で400店舗にまで成長。
そして1967年、二人はチキータ・ブランド(アメリカの砂糖やバナナの販売会社 当時の名前はユナイテッド・フルーツ)へ、バスキン・ロビンスの事業を売却する。
バスキン・ロビンスは幾度もの売却を経つつも、現在も世界一のアイスクリームパーラーとして、世界50カ国、7500店舗の規模で展開されている。
日本におけるバスキン・ロビンスは、1973年、バスキン・ロビンス社と不二家の合弁会社の「ビー・アールジャパン株式会社(現:B-Rサーティワンアイスクリーム株式会社)」が設立され、サーティワンアイスクリームとして、1974年に1号店である目黒店がオープン。
目黒店は、2階にはスタッフのトレーニングセンター、1階には店舗を設けて営業を続けていたが、2000年に閉店。
1号店が存在しない時代が続いたのち、2009年に旧1号店とは別の場所で目黒店として復活。そして2021年に現在の目黒セントラルスクエアに移転、という流れを持つ。
また、サーティワンアイスクリームの現状最古店は、2号店である麻布店だ。麻布店はスーパーマーケットであるナショナル麻布店の中に作られたフランチャイズ店舗で、現在はサーティワンの新コンセプトであるグレンデール店舗として運営されている。
日本のサーティワンアイスクリームは、2023年1月現在、日本国内に1,013店舗で運営されている。
目黒店はテイクアウトが主体の店舗だが、イートインスペースもある。
この日のメニュー表。カラフルなアイスクリームが並ぶ。
人気のフレーバーは、若年層にはチョコレートミントとラブポーションサーティワン。
少し上の層にはジャモカアーモンドファッジとキャラメルリボンだという。
サーティワンアイスクリームは、何種類ものフレーバーを重ねることができる。
オーダー時にはカップかワッフルコーンかを選んだ上で、サイズを伝える。
フレーバーが並べられた冷蔵庫を見て、食べたいフレーバーをセレクトする。
さまざまなフレーバーがあるので目移りするが…
今回は「ポッピングシャワー」と期間限定の「コットンキャンディ」を、カップのスモールダブルでオーダー!
オリジナルのアイスケーキも販売されている。
このファンシーさに、喜ばないキッズはいないだろう。
〝ファンシー〟を味で感じる、おもちゃのようなアイスクリーム
「ポッピングシャワー」と「コットンキャンディ」のスモールダブル!
口に入れると、ドンパッチのうよにパチパチと弾けるキャンディが面白いポッピングシャワー。
そして、綿菓子がイメージされたというコットンキャンディは、ビビッドな色合いながらも、どこか懐かしい味わい。
個性豊かで美味しいフレイバーを同時に楽しむことで、ちょっとした刺激を楽しめる。
それがサーティワンアイスクリームの人気の秘密ではないだろうか。
日本第1号店の目黒店は時代と共に当時の姿は無くなったが、それでも1号店のスピリットを汲む店として、今でも目黒店をここに構えている。