何故、ハゲなのか。ハゲた人が揚げている?
天ぷら専門店「銀座ハゲ天」。
その本店は、その名の通り、銀座にある。
銀座の中央通り。
ここから1本中に入ったガス灯通りに、銀座ハゲ天の銀座本店はある。
これが銀座ハゲ天 銀座本店のビルである。
これぞハゲ天タワー
下から上まで、全て銀座ハゲ天となっている!
地下1階:ハゲ天の串揚げカウンター
1階:テーブル席
3階:宴会個室
4階:個室カウンター
となっている。ここには無いが、2階はお手軽個室だ。2階・3階・4階は複数名で予約をして利用する部屋だ。
エレベーターも分かりやすい。
「天ぷらのすべて」と書かれたドア。これはハゲ天のキャッチフレーズである。
この言葉を作ったのは、二代目店主 渡辺亘氏であるという。
銀座ハゲ天の歴史と、「ハゲ」の意味は…
銀座ハゲ天のルーツとなるのは、1928年に創業者である渡辺徳之治氏が九段下にオープンさせた天ぷら店「多か良」(たから)だ。
しかしながら、渡辺徳之治氏は若くして頭髪が薄く、ハゲている男の天ぷら屋だからと、周囲から「ハゲ天」と呼ばれ始めた。
やがて渡辺氏は銀座に店舗を移し、店舗名もいつの間にか自ら「ハゲ天」と呼ぶようになると、そのインパクトのある名前がヒットし、店は繁盛したのだという。
2018年現在、銀座で80年とあるので、銀座で「ハゲ天」として創業したのは1938年のことなのだろう。
また、2018年7月現在、全国に「銀座ハゲ天」レストランを22店舗、デパートの地下などでの総菜屋としては71店舗が運営されている。
銀座ハゲ天 銀座本店の1階は、並んだテーブルと、天ぷらを揚げるためのガラス張りの厨房だけのシンプルな構成だ。
向かいの壁には、京都の智積院にある障壁画「桜図」を模した壁画が飾られており、圧倒される。
この壁画に見守られながら天ぷらを食べることになるのだ。どうだ。
外にあったメニュー。コースがいくつかあるようだ。
今回は最もベーシックな「スタンダードこーす」をオーダーしてみた。2380円である。
テーブルの上には天ぷらつゆと塩がある。奥の左側が辛口のつゆ、右側が甘口のつゆ、手前の白いのが塩である。
オーダーが通り、厨房では職人さんが天ぷらを揚げ始めた…!
ハゲ天 オリジナルプリントの箸袋。
最初にこのお盆が運ばれてくる。天ぷらつゆ用の皿や、お漬け物などだ。
食前酒としての梅酒もある。
まずは茶碗蒸し。出汁の味が優しい!
トウモロコシと枝豆のご飯、そして赤だし。
揚げたての超フレッシュな天ぷらが最高
そして運ばれてきた揚げたての天ぷら。まずは「海老」!
天ぷらは揚げたてのものをすぐに食べるのが最高なのである。なぜなら油はあっという間に酸化するからだ。
揚げたての天ぷらは柔らかく、そして軽い!
「きす」と「れんこん」!
きすが柔らかすぎて悶絶してしまう。
「はも」と「まいたけ」!
はもはつゆに漬けずに食べる。そしてまいたけのジューシーなこと!
最後に「かきあげ」!
これまで、讃岐うどんの店などでかきあげはたくさん食べてきたが、このかき揚げ、全然レベルが違う…!
天ぷら専門店の、しかも銀座ハゲ天 銀座本店のかき揚げの揚げたては、これほどまでにジューシーで柔らかく、繊細な味がするとは…!!
「スタンダードこーす」でも十分と言えるほど天ぷらが堪能できる!
そしてラストはデザートの「杏仁豆腐」!
粘性の高い豆腐が、油っこい感じの口の中を、しっかりとリセットしてくれました。
昭和初期から銀座に店を構える「銀座ハゲ天」。その本店である銀座本店は、日本の天ぷらのお手本のような天ぷらを味わうことが出来た。インパクトのある店名に負けない天ぷらの美味さがあった。
それでいて、確実に満足できるリーズナブルなコース。
銀座ハゲ天 銀座本店で、本物の天ぷらを味わってみるのも一興である。