真っ赤で辛いやつを食わせてくれ!
激辛のオリジナル「蒙古タンメン」で全国の激辛ファンを唸らせる「蒙古タンメン中本」。
その本店は、東京の上板橋にある「上板橋本店」だ。
上板橋駅から徒歩1分の絶好の立地にある上板橋本店は、真っ赤な看板が既に「辛いぞオラ!かかってこい!」と警告しているかのような存在感満点の店だ。
入り口付近には長蛇の列が出来ており、中本ファンの多さに早くも圧倒させられる。
上板橋に始まった蒙古タンメン中本の歴史
蒙古タンメン中本は、そのルーツ店である「中国料理中本」にある。
中国料理中本は1968年に上板橋に創業した中華料理で、創業者は中本正氏。
当初より他の中華料理店とは一線を画するほど辛いラーメンを追求していた中国料理中本の味に惚れ込んで、20年間通い続けた現蒙古タンメン中本の創業者である白根誠氏は、1998年に中国料理中本が閉店した後、先代創業者の名を借り、2000年新たに「蒙古タンメン中本」としてオープンさせた。
場所は中国料理中本が創業した地、上板橋である。
なお、当初に創業した場所からは移転している。
辛さへの憧れと畏怖
食券機のボタンを見ると、「辛さ」への畏怖と挑戦心を無闇に掻き立てられる。
「初心者はピリ辛 味噌タンメンから」とあるが、蒙古タンメン中本の代表メニューは「蒙古タンメン」である。
辛さは5とある。代表メニューにして相当辛いことが伺える。
さらに上級者には「北極ラーメン」が待ち構えており、こちらは辛さ9とのこと。写真で見るに、ほぼ真っ赤なスープが血の池地獄のようであり、「辛党」御用達なのは間違い無い。
店内には白根社長直筆で「からうまラーメン 日本一」と宣言された大きな額が展示してある。
蒙古タンメン中本にはオリジナルグッズがたくさんあり、ポイントを貯めることでもらえることができる。
800ポイントを貯めて中本スカジャンを着れば、超マニアのお墨付きである。
見るだけで汗が出てきそう…
これが「蒙古タンメン」。
野菜たっぷりの味噌タンメンに、激辛の麻婆豆腐が半分だけトッピングされたものだ。
味噌タンメンの部分だけを食べていると普通(辛くない)の味噌タンメンなのだが、麻婆豆腐パートが混ざると激辛になるので、最初は無闇に混ぜたりせず、自分の舌と相談しながらバランス良く配合して食べると良いだろう。
この麻婆豆腐はとにかく辛く、唐辛子の辛さが一瞬で体内を駆け巡る。そう、スピード感のある辛さである。
食べると当然、大量の汗が噴き出す。これはまさにスポーツである。
蒙古タンメン中本の白根社長は極真空手を修め、蒙古タンメン中本の社員と空手を修行する「誠塾」を開催しているのだという。
激辛と空手の組み合わせ… 今は無き千石の「大沢食堂」を思い出してしまった。
店内にどことなく極真空手の道場の雰囲気があるのは、気のせいではなさそうである。
空手道ならぬ中本道を究めようとする者達が今日も挑み続ける、蒙古タンメン中本 上板橋本店である。