ファミレス界の巨人が運営する回転寿司
ファミレスの草分け「すかいらーく」グループが運営する回転寿司チェーン店が「魚屋路」(ととやみち)だ。
1999年、練馬に1号店がオープンした魚屋路は、都内を中心にチェーン展開を行い、現在では東京近郊に21店舗を展開している。
1号店や本店は存在しないので、下高井戸店を採りあげる。
郊外のファミレスのような佇まいを見せる、魚屋路 下高井戸店。
「ととやみち」と読めない人も多いかもしれないので、ルビが振られている。
魚屋路のロゴ。
それでは入店してみよう。
すかいらーくグループのロゴもある。
すかいらーくのグルメ回転寿司
「魚屋路」の創業は1999年。2000年前後に回転寿司界で起こったグルメ回転寿司ビッグバンの世代と言える。
外食最大手のすかいらーくが回転寿司業態を初めて手掛けるとして、大きな話題となった。
魚屋路の特徴は、郊外のファミレスのような大型店舗であること。都心であっても駐車場を持ち、家族で車で行けるファミレスのような作りになっている。店内もゆったりとしており、その空間作りはファミレスのようだ。
魚屋路では、豊洲市場から仕入れるネタを職人さんが目の前で握ってくれる。そして何よりサイドメニューやドリンクバーの充実に、外食大手のすかいらーくらしさを感じさせてくれる。
壁に掲示された「馳走の心」には、店名となった「魚屋路」のルーツが説明されている。
日本最古の温泉といわれる兵庫六甲山裏の有馬温泉。
江戸の昔から、行商人たちが深江の浜でとれた魚を背負って、 険しい六甲の峠を毎日越えました。
新鮮な魚を有馬の旅宿へ運ぶためです。
この道はいつしか、魚屋道(ととやみち)とよばれるようになりました。
朝市で仕入れた魚なら、急げば昼には届けられます。
きっと行商人たちは汗を拭きながら、 この道を小走りに急いだことでしょう。
有馬に逗留している客人たちの晩餐に、 すばらしい灘の魚介を間に合わせるために。
客人をもてなすために、美味を求めて馳せ、走る。
そんな想いを込めて、この店を「魚屋路」と名付けました。
黒板に書かれた本日のおすすめ。
魚屋路は全国から旬のネタを仕入れ、新鮮なまま提供している。
これが魚屋路のグランドメニュー。
グルメ回転寿司らしく手の込んだものがラインナップしている。
レギュラーメニューは120円からのレンジとなっている。
オーダーはタッチパネルから行う。
湯飲みは魚屋路のシグネチャーモデルだ。
大きなネタはとても新鮮!さすがのクオリティ
まずは「まぐろ中とろ」から!
まず、ネタのサイズが素晴らしい。
柔らかく、甘みのある中トロだ。
シャリはやや甘め。
「宮崎県産 黒瀬ぶりの握り」
黒瀬ブリとは、宮崎県の日向灘沖合で養殖されているブランドブリのこと。
よく脂が乗った身だが、食べると軽く、後に引かない爽やかさが黒瀬ブリの特徴だ。
「北海道産 さくら鱒の握り(いくらのせ)」
こんなに厚みのある鱒にいくらまで載せて、親子共演!
「国産 〆さば」
脂がよく載っていて、かなり美味しい!
しっかりと〆られ、奥行きのある味わいが楽しめる。
「あじ」
これはすごい。
ビッグサイズなのは言わずもがな、鮮度抜群。
サクッとした食感はフレッシュな証拠だ。
そしてこれは…
「北海道産 ほたての陶板焼き」
固形燃料付きの鍋で運ばれてくるのは、さすがすかいらーくのサービスといったところ。
プリップリで肉厚なホタテとバターが、ザ・北海道な逸品だ。
すかいらーくグループが手掛ける回転寿司店、魚屋路。
店舗数も多くなく、すかいらーくグループの中で主力の業態ではないが、そのクオリティや居心地は、すかいらーくが培ってきたものを感じさせるのに十分だ。
都心にありながらも幹線道路沿いに立地し、広い駐車場を持つ魚屋路。
ゆっくりとくつろげる空間である。