原宿 竹下通りを象徴するスイーツといえば
若者の街、原宿。竹下通りには、毎日大勢のヤング達が押し寄せる。
そんな竹下通りを象徴するスイーツは、やっぱりクレープ。
「マリオンクレープ」は原宿竹下通りのクレープ店において老舗であり、全国にチェーン展開するクレープ専門店だ。
そして「原宿竹下通り店」はマリオンクレープで最も古い店となっている。
JR原宿駅の竹下口を出れば、すぐに竹下通り。
若者でごった返す竹下通りは、この日も通常運転だ。
かつて自分が中学の修学旅行で東京に来て竹下通りに初めて来た時の風景と、全く変わらない。
あの時は同じ班だったN君が、原宿でファッションセンスを身に付ける!と旅行のしおりに書いていたのを思い出す。ああ、甘酸っぱい。
原宿を代表する老舗
そんな竹下通りをしばらく進むと、マリオンクレープ 原宿竹下通り店が見えてくる。
マリオンクレープは1976年、渋谷公園通りの駐車場の一角にてクレープ専門店として創業。
クレープという食べ物がまだまだ認知されていなかった当時、フランス生まれの最先端スイーツとして大きな話題となったのだという。まさに、日本のクレープ史におけるパイオニアだ。
その翌年、まだそれほど店舗も多くなかった原宿竹下通りに、2号店をオープン。それは「パレフランセ」「ブティック竹の子」など、原宿を象徴する店舗がオープンした時期と重なる。
80年代に入り、竹の子族やタレントショップなど原宿文化の盛り上がりの中、クレープは手軽なスイーツとして常にその中心にあり、やがて原宿を象徴する食べ物までになった。
そんな原宿の老舗 マリオンクレープは2019年7月現在、全国に80店舗で運営されている。(季節限定の店舗含む)
マリオンクレープ 原宿竹下通り店はテイクアウト専門の、シンプルで小さな店舗だ。
豊富すぎるラインナップのど迫力
クレープのラインナップの迫力に、通りがかる人の多くが目を奪われる。
そこに厨房から漂う甘い香りが、クレープへの欲求をさらに掻き立てる。
一つ一つのサンプルは緻密に作られ、見ているだけで楽しめてしまう。
ここでは「ストロベリー ショートケーキ」をオーダー!
クレープの中にショートケーキがドロップされている奇抜なやつだ。
全てのメニューには番号が振られている。
欠番になっている番号のメニューは何だったのだろう!?
この日はダイハツ工業とのコラボメニュー「クレープまじダイハツ」というのもあった。
「車チョコ」や「ダイハツマシュマロ」など、ダイハツ好きにはたまらないクレープである。
ホイップクリームの増量も可能だ。
タピオカドリンクもラインナップ。
こう見えて甘さは控えめ、素材の味が楽しめる
しばらくして渡された「ストロベリー ショートケーキ」!
ガッツリとボリュームのあるクレープだ。
食べてみると、ホイップにほとんど甘さがないことに気付く。甘さがないからしつこくないし、他のトッピングの味が引き立っている。
生地はやわらかさの中にサクサク感がある不思議なもので、これはマリオンクレープの企業秘密なのだそう。
アイスにショートケーキと、ギッシリ詰まった「ストロベリー ショートケーキ」、最後まで飽きることなく食べ終えた。
竹下通りの喧噪の中で食べることでこれぞ原宿の味といった感覚を猛烈に感じ、ホイップにストロベリーの味が、中学の修学旅行の甘酸っぱい思い出と完全にオーバーラップしてしまった。