低価格ラーメンで一躍ブレイク!
低価格中華そばで幸楽苑とともに人気を二分する、関東中心に展開するチェーン店「日高屋」。
ここ数年で急激に店舗数を増やしたので、この看板を見たことある人も多いだろう。
そんな日高屋、歴史こそ長いが、今に繋がる低価格チェーン店については、2002年に新宿駅からほど近いこの場所に開店した「新宿東口店」が始まりである。
新宿駅東口を出て、スタジオアルタの前を横切り、歌舞伎町の方に少し歩くと、路地に日高屋がある。
ここが日高屋の1号店である「新宿東口店」だ。
今でこそ「日高屋」で関東を中心に店舗が多いが、元は埼玉県の大宮にある中華料理店「来来軒」がそのルーツであり、70年代まで遡ることになる。
日高屋は心機一転、新しいコンセプトで勝負に出た店舗だったと言える。その1号店がここである。
新宿の真ん中でラーメンを食べる
決して広いとは言えない店内だが、1号店の店内は狭ければ狭いほど萌える。
そう、スタートアップ時の苦労を今に忍ばせるような店舗であるほど、私は好きだ。
この日高屋 新宿東口店は、厨房は地下にある。
地下からエレベーターで1階まで運んできて提供するというスタイルだ。まるで工場のようなラーメン屋さんだ。
店内には大きく、そしてシンプルに「日高屋」と書かれたレリーフがある。力強いその文字は、ラーメン激戦区の中で戦っていくぞという決意の表れであり、また、来来軒時代からの歴史と伝統を思わせるものでもある。
これが日高屋の中華そば、390円だ。この新宿のど真ん中で390円のラーメンを出し続けることが、どれだけ凄い事か?は、日高屋の成功が証明していると言える。
カツオの風味を感じる事の出来る、懐かしいが少しシャープな味付け。年配の人には昭和を感じさせるのが、清潔でJ-POPのかかる店内には若い人も入りやすく、それが結果的に幅広い年齢層に支持されていると言える。
熱烈中華食堂 日高屋。価格競争の激しい中華料理界において、ヌケが良く懐かしい味のラーメンを武器に、これからも全国展開の手は緩めないだろう。