本格的な牛タンを東京で楽しむ
東京を中心に展開する本格的な牛タン専門店、「ねぎし」。
「新宿ねぎし」と書かれた看板を見たことある人も多いだろう。
その1号店は、新宿歌舞伎町にある「歌舞伎町店」だ。
※2021年11月に閉店しました。
歌舞伎町とはいえ、西武新宿駅付近のエリアに位置する「ねぎし 歌舞伎町店」。
こじんまりとした間口の、古い居酒屋のような雰囲気だ。
※歌舞伎町店は2021年11月28日で閉店になります。
「昭和56年開業 ねぎし一号店」の札が掲げられている。
入口脇に貼られたセットメニュー。
ここ最近の輸入牛肉の高騰により牛タン仕入れ価格も高騰し、ねぎしのセットも大幅な値上げを強いられている。
(2017年の「しろたんセット」は1620円が、2021年には2450円に)
ランチメニューはお手頃な「たん焼ランチ」も用意されている。
ねぎしの歴史は新宿から
「ねぎし」の歴史は1981年6月に、この店から始まる。
当時、牛タンと言えば「酒のあて」として食べられることが多かったのだという。
この辺の牛タンの歴史は、牛タンの本場である仙台における牛タンの歴史とも重なるところがある。
仙台においても当初は「酒のあて」としての食べ方が多かったようだ。
ねぎしは、伝統的な牛タン+麦飯+テールスープという定食の組み合わせに、ヘルシーな「とろろ」を加えたところ、女性客を呼び込むことに成功。
今では牛タン定食にとろろを付けるお店は多いが、そのオリジナルはここ、「ねぎし」である。
現在は創業者である根岸榮治氏を代表取締役とした株式会社ねぎしフードサービスにより、東京と横浜を中心に2021年11月現在41店舗を展開している。
1号店らしい雰囲気のある店内
1号店である歌舞伎町店の店内の様子。
他の店舗は明るくてクリーン、そしてオシャレなダイニングといった雰囲気の所が多い中、ここはかなり異質である。
薄暗くて鄙びた昭和の居酒屋の雰囲気のような、カウンターとテーブル席が数席だけの空間だ。
創業時の空気を30年以上大事に育んできた…そんな雰囲気である。
ボックス席も雰囲気満点だ。
黒板に書かれた一品料理。居酒屋としての雰囲気を醸し出している。
2021年11月28日で閉店する旨が告げられている。
牛タンは一つ一つ丁寧に、炭火の上で焼かれている。
牛タンづくしのメニュー
ねぎしのグランドメニュー。
牛タンだけでなく、豚ロースなどもある。
定番メニューは「しろたんセット」だ。
牛タンのもっとも美味しい所を使ったものである。
牛タンの部位についての図解。
大きく「赤たん」「白たん」があり、「白たん」は牛タン1本から9枚までしか取れないという貴重なものだ。
生産者の情報も丁寧に掲載されている。
こちらは比較的安価なセットメニュー。
今回はランチセットとして「たん焼きランチ」をオーダー!
赤身の「がんこちゃん」が5枚という内容だ。
お手ふきと割り箸はねぎしのシグネチャーモデルだ。
ジューシーな牛タンに舌鼓!
これが運ばれてきた「たん焼きランチ」。
5枚の「がんこちゃん」は肉厚で、ボリューム抜群だ。
ご飯は麦飯。
とろろ。これが好きでねぎしに行く人も多いのでは無いだろうか。
テールスープ。骨無しという所がポイント。食べやすい。
炭火で焼かれた柔らかい肉は、多少冷めてもその美味しさは変わらない。
しっかりとした噛み応えがあり、牛タンを食べた満足感を確実に感じることができる。
東京の牛タンチェーンをリードする「牛タンとろろ麦めし ねぎし」の1号店である歌舞伎町店は、創業時からのレトロな空気を今に伝えていた。