ゴールデン街で食べる濃厚な煮干しラーメン
新宿のディープスポット、ゴールデン街。
妖艶な雰囲気が漂うこの区画で、ひときわディープな煮干し出汁のラーメンを提供する店といえば、「ラーメン凪」だ。
ラーメン凪の1号店であり本店は、新宿ゴールデン街の中にある「新宿ゴールデン街 本館」だ。
小さなバーがひしめくエリア、それが新宿ゴールデン街。
そんなゴールデン街で異色のラーメン店がある。
それがここ、「ラーメン凪」だ。
すごい煮干しラーメンと書かれた看板が目に入る。
そして24時間営業というのも凄い。
朝までゴールデン街で飲んで、そのままラーメン凪で〆るという流れも可能だろう。
世界中にチェーンする人気店の1号店は当時のまま
ラーメン凪は2004年、この場所で創業したラーメン店だ。
当時は週に1日の間借りという形態での営業だったが、その味が評判となり、いつの間にか長蛇の行列が出来る人気店になったという。
今では毎日、それも24時間営業となった新宿ゴールデン街 本館。
今では日本は東京と埼玉を中心に系列の「豚王」も含めて17店舗、海外はフィリピンや香港を中心に32店舗で運営されている。
異世界に誘うような怪しくて急な階段を上り2階に行くと、そこはラーメン店だ。
煮干しだらけの異空間に足を踏み入れてみる
入り口で食券を買おう。
今回はベーシックな「すごい煮干しラーメン」をオーダー!
「今日良くなる茶」や「食べるにぼし」も気になるし、いつかは「スーパーゴールデン」をオーダーしてみたいところである。
煮干し、煮干し、と、ラーメン凪は外も中も煮干しだらけの空間である。
天井を見ても煮干しがぶら下がっている。
カウンターの向こう側には、煮干しへのこだわり、麺へのこだわりが書かれている。
読むだけでコッテリ気分になれる。
テーブルの上にはコショウと、煮干しが浸かった酢がスタンバイ。
リーズナブルな値段で追加トッピングを楽しむことができる。
「柔らか三元豚ローストポーク」「岩のり」「こだわり過ぎた贅沢な角煮」の3種類がラインナップしている。
どれも気になるものばかりだ。
濃厚な煮干しスープの深いコクが最高
しばらくして出された「すごい煮干しラーメン」の様子!
見たことの無いようなスープの色だ。煮干しの出汁が極限まで出ているスープだ。
ラーメン凪は毎月5トン以上の煮干しを仕入れているとか。
その煮干しも瀬戸内の伊吹島をはじめ、全国から取り寄せたものを20種類ブレンドし、独自のスープを作り出しているという。
このスープ、ただごとでは無い…!
口に入れると煮干しのコクが口の中に一気に広がるのだ。
まさに濃厚!
中央にはアクセントのように煮干しが鎮座している。
チャーシューは豚の旨味がジュワっと出てくるような、柔らかくジューシーなものがトッピングされている。
麺はもちもちとした食感の手揉みちぢれ中太麺を採用しており、これがスープとよく絡んで、煮干しの味を口の中にダイレクトに運んでくれる。
このワンタンのようなものはいったん麺と呼ばれる凪オリジナルのもので、幅広くカットした麺だ。
2000年代以降、魚介系のスープを提供するラーメン店は増えたが、そんな中でこの「ラーメン凪」は特に濃厚な煮干しの味をこってりと味わえる店として人気を博している。
そんなラーメン凪の1号店は新宿のゴールデン街の真ん中にある座席数も少ない狭小な店舗で、店舗数を増やした今でも濃厚な煮干しラーメンの味を求めて、ゴールデン街にやってくるお客さんが絶えなかった。