カレーとラーメンのハイブリッドにはわけがある
東京を中心に全国で展開するカレーチェーン「日乃屋カレー」。
その1号店は、東京都文教区の湯島にある「湯島本店」だ。
御茶ノ水駅から徒歩10分。蔵前橋通りにある日乃屋カレーが湯島本店だ。
看板には「カレー」とは明記されていない。
これは後述するが1号店だけの特徴である。
それは看板に「カレーライス 中華そば」と書かれているように、ここはカレーライスだけではなくラーメンも提供する店舗なのである。
入り口の横にはこのような幕が設置されている。
日乃屋カレー
カツカレー
カミナリそば
カミナリそばというのがこの湯島本店だけのメニューだ。
日乃屋は2011年に創業したカレーチェーン店で、運営会社は有限会社ノアランドだ。
創業者である日浦大社長の両親は大阪で中華料理店を経営し、ラーメンや餃子に加えてカレーライスまで提供していた。
その中華料理店をそろそろ閉めようか…という時、日浦大社長は父が作っていたラーメンと、祖母が作っていたカレーを中心に飲食店を出すことになった。これが日乃屋の湯島本店だ。
その後、カレーが人気となり、日乃屋はカレーライスのチェーンとして展開していくが、ここ湯島本店はラーメンとカレーの両方を提供する店として営業を続けている。
2020年1月現在、日本と海外に合計で52店舗で運営されている。
そのカレーライスで、神田カレーグランプリの第3回には優勝を決めている。
神田カレーグランプリ優勝の味は伊達じゃない
店内はカウンター席とテーブル席の、こじんまりとした広さだ。
入店すると、まず食券を購入する。
この日はラーメンのメニューはお休みで、カレーのみの販売となっていた。
「名物カツカレー」を購入!
店内には神田カレーグランプリ第3回優勝の賞状が飾られている。
しばらくして運ばれてきた「名物カツカレー」!
大きめのカツがトッピングされ、全体に対してルーがダイナミックにドロップされたものだ。
これはなかなか食欲刺激系ルックス!
そこに温玉をトッピングしてみた!
どうですか、このダイナミクス感!
大阪を感じるスパイシーさ
ルーはまさに大阪のカレーといったスタイルで、最初は甘く感じるが、後からスパイスがドーンと効いてくるタイプのものだ。
甘いと思ってパクパク食べていると、とたんに汗だくになる。まさに大阪のカレーだ。
これは親の中華料理店が大阪にあり、その味を引き継いだことからこのスタイルになったのだろう。
テーブルの上には福神漬けとらっきょうがスタンバイされているので、好きなタイミングでカレーに添えて食べるとよい。
日本のカレーチェーン店市場はCoCo壱番屋の独走で、店舗数の2位、3位とは大きく引き離されているのだが、新興のカレーチェーン店として日乃屋カレーの躍進はめざましい。
祖母が作っていたカレーの味を、このまま全国に広めて欲しいと願う。