【閉店】ちりめん亭 1号店 新高円寺店

【閉店】ちりめん亭 1号店 新高円寺店

モスバーガーのグループであるトモスが運営するラーメンチェーン「ちりめん亭」の1号店は、丸ノ内線の新高円寺駅近くにある「新高円寺店」だ。

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ちりめん亭を探して青梅街道を歩いていたが、見落としそうになった。
看板には大きく「野菜らーめん」と書かれており、よく見ないと「ちりめん亭」という文字が見えない。
なんて仕様だ。

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一応、ちりめん亭の文字はあるが、とにかく「野菜らーめん」を訴えたいようである。

これはどういうことか。

モスのグループの中で、「ちりめん亭」は不採算に喘いでいるという。そして不採算な店舗からどんどん閉店しているというのだ。ちりめん亭は確実に、あなたの周りから減っている。親孝行したい時に親は無し、と同様、ちりめん亭行きたい時に店は無し、である。

なぜ不採算なのか。それは私には分からない。色々考えられるが、短所は長所にもなるため、何とも言えない。

ラーメン屋の愛され方は大きく2つあると思う。
ふと食いたくなるか、二郎みたいに熱狂的なファンが毎日通うか、のどちらかだ。ちりめん亭はどちらだろう?
味としては、おそらく前者だ。前者を取ると、そこには価格競争や分かりやすさが熾烈に求められるようになる。日高屋と幸楽苑のバトルは強烈だ。10円違うだけで、メニューの並び順がちょっと違うだけで、売上が大幅に変わるのだという。

しかしその戦いにちりめん亭は参加していない。

ちりめん亭が押し出したのは「野菜」だ。この看板を見る限り、屋号かと思うほど「野菜」色を強く打ち出している。
これはモスバーガーの要素である、「MOS」つまりマウンテン、オーシャン、サン、この3つが、人間と健康、自然への限りない愛情といったもの、それをラーメン屋に適応したのだろう、とも言える。
(以前から野菜へのこだわりはあった)

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店内はカウンターのみで狭い。

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「野菜」を強く打ち出すちりめん亭。野菜のオブジェで装飾し、健康的な雰囲気を出している。

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野菜なら産地も重要だ。

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これがちりめん亭の麺に対するこだわりである。

その、「MOS」の要素を強くラーメン店に適応させた結果、こういう店舗になったわけだが、ラーメンに何を求めるだろう? 
ラーメンって、ちょっとした背徳感もある。体に悪い物を食べるときの快感を楽しむ要素も大きいと思う。

なので私は健康的な雰囲気は、ラーメン屋としてはピンと来ない。

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これがちりめん亭の中華そばである。最もベーシックなラーメンだ。
これが非常に美味い。今でもすぐに食べたいくらいである。ソフトで優しい味付けのスープがたまらない。懐かしさもあるし、シンプルで飽きの来ない味だ。

90年代末から2000年代初頭に、ちりめん亭がブレイクしたのは、この中華そばが美味しかったからだろうと思う。基礎が良いのだ。

体によいか健康になるかどうかと言われると決してそうではないだろうし、それが「MOS」のブランドと反するものかも知れないが、この中華そばの味の良さだけは間違い無い。

再び看板に「ちりめん亭」と大きく書かれて、それを目当てにお客さんが集まる日を望む私である。

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