ビッグネームのコラボブランド!
日本において70年代からチェーン展開されているファストフード店「ファーストキッチン」と、アメリカで生まれ、世界で6000店舗以上で運営されている「ウェンディーズ」がコラボをした日本だけの新コンセプト店舗「ウェンディーズ・ファーストキッチン」。
その1号店は、東京にある六本木店だ。
六本木通り沿い、六本木交差点の近くという華やかりし場所にあるウェンディーズ・ファーストキッチンが、1号店の六本木店だ。
一度は日本から撤退したウェンディーズだが、運営法人が代わり、再上陸したのは2010年のこと。
まさか、ウェンディーズとファーストキッチンが合体するなんて想像していなかったが、今や多くの店舗を持っている。
それぞれの良さを活かしたガチコラボ
ファーストキッチンは、1977年に東京の池袋駅直結、東武百貨店の地下1階に1号店を設けていたファストフード店だ。
大手飲料メーカーのサントリーがファーストキッチン株式会社を設立して運営した。
サントリー社の持つ物流やノウハウを活かし、日本においては後発ながらもファストフード市場に参入したのだ。
先行するマクドナルドやロッテリアとの差別化をさかんに行い、フレーバーが楽しめるポテトを中心に、パスタやフライドチキンといった多彩なメニューを取り揃えていることが特徴だ。
ウェンディーズは1969年にアメリカ・オハイオ州コロンバス市で創業したファストフード店。
1980年代に急速に店舗数を増やし3000店舗にまで達した。
日本への参入は1980年。ダイエー創業者の中内㓛氏が米国視察の際に知ったウェンディーズを、日本で展開することに決めたことから始まる。
当初、ダイエーにはドムドムハンバーガーがあったことから、ドムドムを運営する株式会社ドムドムを株式会社ウェンコ・ジャパンと名称変更し、ドムドムハンバーガーとウェンディーズの双方を運営する形でのスタートだった。
日本でのウェンディーズ出店に初期は都心でのドミナント戦略が採られ、1号店は銀座店、2号店は原宿店…といったように極端に近い地域に出店し、広告を打たず、口コミだけで広げる戦略が採られた。
その後、横浜や大阪といった都市部を中心に出店がなされていく。
しかし1997年に株式会社ウェンコ・ジャパンはドムドムハンバーガー事業を切り離し、ウェンディーズに集中することになるも、ダイエーの経営危機によって、2002年に同じダイエーグループだったビッグボーイと共に、すき家やはま寿司で知られる大手、ゼンショーへ売却。
その後はゼンショーグループとして運営が継続されるも、2009年に全店閉店し、ウェンディーズは日本から完全に消滅した。
しかし2011年に入り、ドミノ・ピザを日本に持ってきた会社として知られる株式会社ヒガ・インダストリーズが、ウェンディーズの日本での再展開として、ウェンディーズ本体との合弁会社であるウェンディーズ・ジャパン合同会社を設立。12月には再参入ウェンディーズの1号店となる表参道店をオープンさせた。
そして2015年、ウェンディーズ六本木店をファーストキッチン六本木店と合体させ、ファーストキッチン六本木店の場所において、「Shake Handsプロジェクト」コンセプトのコラボ店「ウェンディーズ・ファーストキッチン」が誕生。1号店がこの六本木店となった。
翌年2016年にはウェンディーズ・ジャパン合同会社がファーストキッチンを事業買収し、ウェンディーズ、ファーストキッチン共に同じ会社での事業となった。
2023年1月現在、ウェンディーズ・ファーストキッチンは東京と大阪を中心に、53店舗で運営されている。
ウェンディーズ・ファーストキッチン 六本木店のカウンター。
元々はファーストキッチン 六本木店だ。
ウェンディーズ・ファーストキッチンのメニュー表。
コンセプトとして、ハンバーガーはウェンディーズのものを、サイドメニューはファーストキッチンのものを、ということになっている。
四角いパティのウェンディーズのハンバーガーと、ファーストキッチンのパスタやフレーバーポテト、どら焼きまで健在だ。
オーダーはカウンターで行うのではなく、タッチパネル式の券売機で行う。
やはりここは、「ウェンディーズバーガー USA」をオーダー!
セットとしてポテトとドリンクなどを選べる。
ここはスタンダードに「ポテトセット」で!
面白いのは、ファーストキッチンの伝統であるフレーバーが選べるところ。
今回は「バジル味」をオーダー!
ドリンクメニュー。
ペプシコーラやセブンアップなど、サントリーが販売権を持っている銘柄のものが並ぶ。
ファーストキッチンがサントリーグループを離れても、サントリーを感じさせてくれるラインナップだ。
店内に掲示された、ウェンディーズ・ファーストキッチン コラボ7周年のポスター。
ありがとう。 夢のコラボ7周年。
「ウェンディーズ」は1969年、 アメリカ・オハイオ州で誕生したハンバーガーレストラン。
本場アメリカの味わいが、現在では世界31の国と地域で愛されています。
今年創業45周年、日本で生まれた「ファーストキッチン」とのコラボは2015年からスタート!
アメリカ発ウェンディーズならではのジューシーな本格ハンバーガーに、サイドメニューやデザートなどは日本発ファーストキッチンの多彩なメニューをご用意。
どちらも一度に楽しめる「ウェンディーズ・ファーストキッチン」はまさに夢のコラボ店。
おかげさまで7周年、これからも新しいおいしさをお届けします♪
階段の壁にある大きなイラストは、「ウェンディーちゃん」。
創業者である故・デイヴ・トーマス氏の娘、メリンダ・ルー・トーマス氏がモデルで、彼女はウェンディ(Wendy)というニックネームで呼ばれていたことから、店名となった。
2階はイートイン席となっている。
双方の良さが合体し、グッとくるセットに!
これが「ウェンディーズバーガー USA」と「ポテトM バジル」と「セブンアップ」のセット!
さすがウェンディーズのハンバーガー。
バンズは大きく、表面はカラッと焼かれている。
野菜類のボリュームもさることながら、パティの形が四角いこと。
これはウェンディーズの伝統で、撤退前のウェンディーズも同等だった。
2003年頃、ゼンショー時代のウェンディーズにはよく通っていたのだが、当時は包み紙は銀色で、ハンバーガーはもっと油がギトギトとしておりヘビーな味わいだった。
テーブルにはケチャップとマスタードが置かれ、それらをドバドバとぶっかけて、ジャンクさを増して食べることが楽しかった記憶がある。
ポテトの紙袋にはフレーバーのチェック欄がある。
ファーストキッチンっぽさを感じるところだ。
今回のフレーバーはバジル。
シャカシャカと振ることで、フレーバーがポテト全体に行き渡る。
ドリンクカップにも、ウェンディーズ・ファーストキッチンのロゴがある。
カムバックしたウェンディーズと、日本のファーストキッチン。
それぞれの良い所を補うように作られた、ウェンディーズ・ファーストキッチン。
2015年のコラボ1号店のオープン以降、ファーストキッチンの店舗は徐々にウェンディーズ・ファーストキッチンへと転換されていったが、それは純粋なパワーアップだと感じる。
ワイルドなハンバーガーを手軽に楽しみつつ、パスタやどら焼きも買えるファストフード店は、ここしかない。