すき家 ルーツ店 ランチボックス

創業の土地は今もなお現存

牛丼チェーン店四天王の1つとして、全国に多くの店舗を持つ「すき家」
その1号店は神奈川県横浜市鶴見区の生麦にあった「生麦駅前店」だが、既に今は存在しない。

しかし、すき家のルーツとなった弁当屋「ランチボックス」は、その建物が現存している。

IMG_8133

京急本線 生麦駅を降りて徒歩5分ほど。
第一京浜道路の大黒町交差点に向かって歩く。

IMG_8132

その交差点にあるこの白い建物こそが、すき家のルーツである「ランチボックス」の跡地だ。

IMG_8129

現在、すき家をはじめはま寿司ビッグボーイなど数々の外食店を運営する株式会社ゼンショーホールディングスは、1982年6月、横浜市鶴見区の生麦にて創業。

当時、京浜工業地帯の労働者が多いこの地域で、お弁当を販売するお店として会社設立の翌月に設立したのがこの「ランチボックス」だ。

しかしお弁当の販売が苦戦する中、次の一手として新たに牛丼の専門店として設立したのがすき家の1号店である「すき家 生麦駅前店」である。

すき家のどんぶりの底に「YOKOHAMA」とプリントされているのは、すき家のルーツの地であるここ、横浜市鶴見区の生麦のことを指している。
そしてレンガをモチーフにした店舗外装は、横浜の赤レンガ倉庫をイメージしているのである。

今ではランチボックスも、すき家 生麦駅前店も現存しない。

しかし、本社ですらすき家 生麦駅前店が当時どこにあったか正確に把握していない(!)という状況の中、ランチボックスはゼンショーの創業の地ということで建物が残されている。

IMG_8130

2018年10月現在は改装され、濱食堂風薫亭という居酒屋が居抜きで入店している。

ちなみに以前は外壁に「ランチボックス」と書かれた跡が残っていたが、現在は完全に消されている。

IMG_8131

ここから始まったすき家の歴史。
2018年8月で全国に1937店舗を持つすき家の他にも様々な外食店を持ち、圧倒的な規模でチェーン展開を行うゼンショーのルーツは、今も生麦にあった。

【跡地】すき家 ルーツ店 ランチボックスの地図

牛丼系チェーン店一覧

松屋 1号店 江古田店

【トピック】吉野家築地1号店 閉店2週間前の様子

なか卯 1号店 茨木店

>本店の旅BOOKS新刊2冊、発売中

本店の旅BOOKS新刊2冊、発売中

全国のローカルチェーン店を巡る、チェーン店ツーリズムシリーズ創刊。Vol.1「ローカル回転寿司チェーン店のススメ DELUXE EDITION」、Vol.2「ローカルうどんチェーン店のススメ」を同時出版しました。ただいま発売中です。

CTR IMG