江古田の地に根付いた定食屋さん
牛めしの「松屋」は実に半世紀以上の歴史を誇る定食屋である。
その1号店は、東京の練馬区にある江古田店だ。
西武鉄道池袋線 江古田駅から徒歩3分。
江古田市場通り商店街の交差点にある松屋が江古田店であり1号店である。
他の松屋と違い、「創業1号店」という言葉の入った壁が江古田店の特徴だ。
上の階には「牛めし」のロゴがある。これは松屋創業時に使われていたものだ。
入口は普通の松屋と同様だ。
ちなみに以前は外壁に1号店などの表記はなく、他の松屋と何ら変わらない外観をしていた。
こちら、2018年当時の松屋 江古田店の様子。他の店舗と全く変わらない姿だ。
それでは入店してみよう。
松屋の歴史は中華料理店からのスタート
現在の牛めしの松屋としての1号店は1968年創業の江古田店である。
だが、江古田店オープンの2年前である1966年、創業者であり現・松屋フーズ会長である瓦葺(かわらぶき)利夫氏が練馬区の羽沢に創業した中華飯店「松屋」が、ルーツの店舗となる。このお店はラーメンや餃子などの中華から、親子丼やカツ丼など出す店だったという。(1969年に閉店)
練馬の中華飯店松屋の創業から2年後、瓦葺氏はあるお店で「ぶっかけ」と呼ばれていた牛丼に衝撃を受けたことと、吉野家の成功に刺激を受けたことに端を発し、牛丼店を出すことを決意。試行錯誤を重ね、ついにオリジナルの牛丼が完成。たまたま物件のあった江古田にて、牛めし「松屋」の1号店を創業した。
2026年2月現在、松屋は全国に1179店舗を展開している。
1号店らしい掲示物が充実!
店内には1号店らしいパネル展示がされている。
こちらは、松屋創業当時の牛めしに使われていた丼の写真。丼は有田焼のものだという。
「みんなの食卓でありたい」という想いは、創業当時から現在まで脈々と貫かれている。
こちらのパネルは1号店、3回目の改装後のもの。
カウンター席だけの構成になったのがこの時からだという。
そしてこのパネルは、江古田1号店の開店時の様子。
暖簾に「牛めし」の文字も確認できる。
ちなみにこちらは以前のパネル展示。
「松屋1号店 江古田店 松屋フーズの歴史はここから始まった」とある。
松屋フーズの沿革が記されたパネルが掲げられていた。
1968年当時の江古田店のカラー写真パネルもあった。
永遠の定番「牛めし」を楽しもう
松屋の定番「牛めし」をオーダー。
ランチタイムは「牛めしランチセット」として、サラダもサービスで付いてくるのが嬉しい。
また、お味噌汁が必ず付いてくるのも松屋の特徴だ。
こちら、牛めしのあたま大盛り。シンプルで控えめな味付けながらも飽きの来ない、肉の旨みを存分に感じられるものだ。
ちなみに松屋の牛めしには継続的な改良が加えられている。その歴史を振り返った時、大きなターニングポイントは2014年ではないだろうか。
消費税が8%となるタイミングで、吉野家は値上げ、すき家は値下げとそれぞれの戦略を実行する中、松屋はこれまで冷凍だった牛肉を熟成チルド牛肉に変更し、高級路線の「プレミアム牛めし」を打ち出し、値上げに踏み切った。
プレミアム牛めしは、口に入れるとすぐに肉の旨みを感じられるほど上質なものだったが、2020年にはコロナ禍にて熟成チルド牛肉の輸入が滞り、以前の米国産冷凍牛肉へと戻されたことがある。
また、2025年には「新焼き牛めし」が登場。牛めしへの挑戦はまだまだ続く。
1号店の江古田店に行き、松屋の歴史と進化を感じるのもまた楽しい。
松屋 1号店 江古田店の地図