駅を出て1分、すぐに食べられる回転寿司の店
東京を中心に回転寿司をチェーン展開する「元祖寿司」。
その1号店は、東京都江東区にある「亀戸駅前店」だ。
JR亀戸駅北口を出て、明治通りに出れば、すぐに右手にある元祖寿司 亀戸駅前店。
ここが元祖寿司の1号店である。
激化する回転寿司市場で確固たるファンを持つ元祖寿司
元祖寿司はサカイ総業株式会社によって運営され、1981年11月に1号店として亀戸駅前店をオープンさせたのがその始まりである。
当時の歴史を遡ってみると、それまで回転寿司の発祥の店である元禄寿司が保持していた「コンベヤ附調理食台」の権利が1978年に切れると、日本に回転寿司のビッグバンが発生した。
全国各地に雨後の竹の子のように回転寿司店がオープンしたのである。
その多くは後年の回転寿司市場の競争激化により淘汰される中、駅前の一等地かつ100円皿を中心としたリーズナブルな価格でポジショニングする元祖寿司は2019年10月現在、東京を中心に神奈川や千葉、大阪も含めて28店舗で運営されている。
ちなみに元祖寿司には「浅草本店」という店舗がある。
本部に問い合わせたところ、こちらは「本店」というわけではないとのことだ。
コンパクトな店内と、シンプルなメニュー構成
入店すると、コンパクトな店内に、コンパクトな回転レーンが設置されている。
全てカウンター席だ。
特急レーンやタッチパネルのタブレットなどは無く、昔ながらのオーソドックスな回転寿司である。
皿の色と価格の組み合わせはこのようになっている。
90円から600円までと広いレンジだ。
元祖寿司 亀戸駅前店のメニュー表。全体的に低価格帯が中心の構成になっている。
ここには600円のメニューは無いので、600円皿は特別な限定品のみに使われるのだろう。
ドリンクメニューと汁物のメニューはこのようになっている。
茶碗蒸しが120円はお得だ。
湯飲みは元祖寿司 シグネチャーモデルとなっている。
テーブルに用意されたガリには「当店では高級ガリを使用しています」とのメッセージが。
これは浅草本店でも同様に、
高級ガリが使用されていた。
これがガリ。程よい酸味が味わえる、バランスの良い逸品である。
安いけど、しっかり美味しい寿司ネタの数々
流れていないネタをオーダーをすると、このような形で運ばれてくる。
特急レーンは無いので、自分の目の前に運ばれてくるまでじっと待とう。まさに各駅レーンだ。
元祖寿司 亀戸駅前店の「サーモン」。
こちらは「サービスとろ」。
バチマグロとキハダマグロのお腹の部位を使用しているとのことだ。
100円ではなかなかのクオリティである。
そして「〆さば」。
しっかりと酢の味を感じられる厚身のさばだ。
そして最後に「磯(のり)汁」。シンプルな味噌汁は、シンプルな回転寿司にベストマッチだ。
都心の駅前を中心に、どこまでも手軽・リーズナブルに寿司を楽しめる。それが元祖寿司のシンプルな価値だろう。
凝りに凝ったメニューも無いし、メニューのラインナップもそこまで多くない。
それでも、駅を降りてすぐに寿司を食べたい。そんな気持ちに応えてくれるのは、元祖寿司だ。