名店からの暖簾分けから半世紀以上
キャンティは、ユーミンをはじめ数々の文化人や有名人に愛されたたイタリアンの名店として知られる。
こちらの「イタリア式食堂キャンティ」は、飯倉片町と西麻布にあるキャンティから1972年に暖簾分けされ、現在は「イタリア式食堂キャンティ」もしくは「イルキャンティ」として展開するチェーン店だ。
その1号店であり本店は、笹塚にある「キャンティ笹塚店」。
レトロな雰囲気をまとう、キャンティ笹塚店。
「イタリア式食堂」とある赤い看板が印象的だ。
巨大なカニのオブジェはさらに印象的である。
イタリア式食堂キャンティの本店。
それでは入店してみよう。
本格イタリアンを気軽に楽しめるお店
「イタリア式食堂キャンティ」は、1972年に笹塚のこの地で創業したイタリアンレストランだ。
そのルーツは、1960年に六本木近くの飯倉片町に創業したイタリアンレストラン「キャンティ」になる。
数々の文化人や芸能人に愛されたキャンティだが、そこで修業した料理人が独立し、暖簾分けの形で作られたのが笹塚のキャンティだ。
しかしながら本家と店名に関する訴訟沙汰となり、和解して結審したが、和解後に作られた店舗は「イルキャンティ (iL-CHIANTI)」という名前になっている。
この笹塚店を含む何店舗かの店名が「キャンティ」なのは、和解前の店舗ということになる。
ちなみにイルとは病気のことてはなく、イタリア語で「The」のような冠詞のこと。
1993年からは株式会社IKDによって運営され、2022年3月現在は東京・埼玉・神奈川を中心に直営18店舗、フランチャイズ34店舗、コンサルティング3店舗で運営されている。
店内は雰囲気のあるレトロ空間だ。
イタリア半島、シチリア島の大きな地図が飾られている。
入り口横にあるワインセラー。
黒板に手書きされたメニュー。
こちらはテイクアウト用のメニュー。
ランチタイムでの訪問だったので、テーブルにはランチメニューが用意されていた。
ランチメニューの裏面。様々なパスタがラインナップしている。
イルキャンティの定番、ということで「にんにくと赤唐辛子」をオーダー!
イルキャンティのもう一つの定番は「真夜中のスパゲティ」だ。
こちらはトマトソースベースにガーリックを効かせたもの。
レギュラーランチメニューとは別に、本日のおすすめメニューもある。
お手拭きはイルキャンティのシグネチャーモデルだ。
絶品ドレッシングで頂くサラダ
まず最初に運ばれてくるのは、スープとサラダ。そしてドレッシングの瓶だ。
このオリジナルのイタリアンドレッシングはイルキャンティの名物で、絶妙にブレンドされた素材の加減が素晴らしく、これさえあれば無限にサラダを食べてしまいそうになる。
なお、ドレッシングの販売もされている。
スープはコンソメの味をじっくりと楽しめるもの。
フォカッチャも付いてくる。
ランチでこれだけ付いてくるのだから、お得感がある。
これぞイタリアン!インパクトのあるパスタ
しばらくして運ばれてきた「にんにくと赤唐辛子」!
いわゆるペペロンチーノのようなレシピだが、玉ねぎやマッシュルームがたくさん使われ、ペペロンチーノのようにオイリーではなく、軽いスープスパのようなスタイルが特徴だ。
赤唐辛子とはいえ辛さは控えめで、ややピリっとするくらいのもの。
そしてガツンと来るニンニクがたまらない。
コシのある麺とニンニクテイスト、たくさんの具材がたまらない一品だ。
イタリア食堂キャンティの文字のある皿も嬉しい。
キャンティ本店 笹塚店。
それは、イルキャンティの1号店でもある。
六本木のキャンティのDNAを受け継ぎ、こだわりの味と空間を手軽に味わえる。
そんなイタリアンレストランの1号店は、創業地である笹塚の地に馴染んでいた。