アメリカ生まれのファミリーレストランを直輸入
「デニーズ」は1950年代にアメリカで生まれ、今や世界各国に2400もの支店がある、世界的なレストランチェーンである。
日本には、外食ブームである1971年に「上陸」、イトーヨーカドーの外食部門として産声を上げた。
そして今もなお、紆余曲折ありながらも直球ストレートな「レストラン」として日本各地で愛されている「デニーズ」。
1号店は当時の姿のまま、横浜は上大岡のイトーヨーカドーの中に健在している。
※閉店しました。
上大岡駅から歩いて約10分。セブンアンドアイ・ホールディングスの看板、イトーヨーカドーだ。
イトーヨーカドーの1階にあるのが、「デニーズ」日本の1号店だ。
SINCE1973というのは、株式会社イトーヨーカ堂がアメリカのレストラン大手「デニーズ社」と技術援助契約を締結した年だ。
そして翌年、1号店がオープンする。それがここ、上大岡店だ。
当初はアメリカのデニーズそのままのレシピ、調理器具、メニュー構成だったが、1984年になってデニーズ社から商標権を買い取る。
そこからは日本独自のメニューを自由に追加できるようになり、日本人の好みに合わせたラインナップとなっていった。
手作りにこだわったデニーズのメニュー
上大岡店入り口は、イトーヨーカドーの入り口を入った中にある。
レトロで落ち着いた雰囲気の店内は、まさに古き良き「レストラン」だ。
デニーズでは手作りにこだわっているという。
厨房ではコックさんが手際よく料理を作っていく。
しばらくして運ばれてきたのは「ミートスパゲティ」。
程よいコシと太さがあり、ボリューム感も満点だ。
日本を代表するファミレスのひとつ、デニーズ。
1号店で食べるミートスパゲティの味は、ファミレスの歴史を感じさせるものだった。