オリジン弁当のオリジンを訪ねて
弁当チェーンとして関東と関西に展開する「オリジン弁当」。
その1号店は、神奈川県川崎市高津区にある「高津店」だ。
東急田園都市線 高津駅から徒歩1分の所にあるオリジン弁当こそが1号店の高津店だ。
高津店 No.1とあるように、オリジン弁当の歴史はここからスタートしている。
オリジン弁当の歴史と成り立ち
オリジン弁当は1994年、量り売り惣菜と弁当併売型店舗として、株式会社東秀が新たに立ち上げた弁当チェーンである。
1号店である高津店は、1994年3月にここに誕生した。
それ以前、株式会社東秀は中華料理チェーンである「東秀」と、弁当チェーンである「ファミリー弁当」(初期は「マミー弁当」)をチェーン展開しており、そのルーツである「東秀」の歴史は長く、1966年に世田谷区の千歳船橋に創業した中華料理店「東秀」に遡る。
1997年には商号をオリジン東秀株式会社に改め、破竹の勢いで全国展開を開始。
2010年代中頃には550店舗を数えるようになる。
2006年にはイオンの子会社となる。
2014年には、池袋にオリジン弁当の新形態「キッチンオリジン」が誕生。今後、全てのオリジン弁当をキッチンオリジンに変換していく計画があるとのことで、このオリジン弁当のピンク色の看板も、いずれ無くなる予定だ。
2018年11月現在、オリジン弁当、キッチンオリジン、オリジンデリカを合わせて関東・関西を中心に496店舗で運営されている。
ギュッと詰まった1号店の店内
オリジン弁当 高津店はこじんまりとしており、イートインスペースなどは無い。
入り口すぐの所にはおにぎりが所狭しと並ぶ。
オリジン弁当といえばこちら! 全てのおかずのグラムあたりの単価が同じというのが最大の特徴だ。
ついたくさん取ってしまいたくなる…
冷蔵された野菜もラインナップしている。
作り置きの弁当もラインナップ。
豚汁もスタンバイしている。
店内のドリンク自動販売機はオリジン弁当 シグネチャーモデルだ。
こちらはオーダーしてから調理する弁当のショーケース。
メニューはこのようになっている。うどんやカレーライスまで揃っている。
ここでは「幕の内弁当」をオーダー。日本の弁当屋さんならどこにでもあるメニューだ。
「すべてはお客さまの健康のために!」
という合い言葉がプリントされたオリジン弁当の袋。
弁当界シーン永遠のスタンダード「幕の内弁当」
これがオリジン弁当 1号店 高津店の「幕の内弁当」!
510円である。
おかずは天ぷら、えびチリ、煮物、焼肉と良い感じのバランスで添えられている。
オリジン弁当の幕の内弁当の特徴は、さくらもちが入っていることだろう。
510円で高いクオリティの幕の内弁当は、さすが弁当専門店だけあると思わされる。
オリジン弁当は弁当の販売だけでなく、量り売り総菜で自分の好きなように好きなおかずを付け足したりと、自由なカスタマイズが最大の魅力だ。
その幅広さで自分自身のオリジナルな弁当にできる、その名の通りオリジンな弁当だが、その名前に込められた想いは「中食業界のパイオニア(オリジナル)になる」というものだ。
その想いは、今後全ての店舗がオリジンキッチンに様変わりしても、受け継がれていくのだろう。