重慶飯店 本館

横浜中華街の老舗

世界最大のチャイナ・タウンこと横浜中華街は、1859年の横浜開港によって築かれた地だ。
貿易に携わる欧米人とともに来日した中国人達が、3つの刃物「ハサミ」「カミソリ」「包丁」のどれかをつかった職業を興し、そのうちの包丁、つまり料理店が今の中華街のルーツとなっている。

「重慶飯店」は1959年に横浜中華街に創業した中華料理店で、創業の場所は今も「本館」として営業されている。

500店舗とも言われる中華料理店がひしめく横浜中華街。

夜になると賑やかなライトアップやネオンが異国情緒を感じさせてくれる特別な街だ。

重慶飯店本館は、重慶飯店が創業した場所に建てられている。

重慶飯店 本館は、お土産物売り場とレストランの、2箇所の入口がある。
こちらはレストランの入口。

重厚な雰囲気がただよっている。

それでは入店してみよう。

横浜中華街のシンボル的存在「重慶飯店」の歴史

重慶飯店の創業者である故・李海天氏は28歳の1951年、まだまだ戦争の爪痕の残る日本を回りながら、たどり着いた地である横浜中華街は、活気に溢れていたという。
李海天氏は横浜中華学校に通いながら中央大学で法律と経済を学び、卒業したら祖国の台湾に帰ろうとしていた。

しかし息子が生まれたことから、日本の地で事業家として一旗揚げようと、1959年に「重慶飯店」を創業。
厨房では四川飯店の創業者で日本に四川料理を持ち込んだ故・陳建民氏の弟子である、荘明義氏を迎え、本場の味を楽しめる四川料理のレストランとして生まれた。

1981年には横浜中華街にシティホテル「ホテルホリデイ・イン横浜」(現「ローズホテル横浜」)をオープンさせた。
そして2018年10月、これまで2階建てだった本館が建て直され、7階建てとなってリニューアルオープンとなった。

新しい本館はこのような構成になっている。
1階:コンシェルジュ、土産物売り場
2階:ダイニング
3階:個室
4階:厨房
5階:バンケットルーム
6階:個室
7階:プライベートダイニングルーム

2023年3月現在、重慶飯店・重慶厨房は横浜を中心に、東京・名古屋・岡山にて10店舗で運営されている。

本館の1階には重慶飯店のヒストリックな写真が展示されている。
創業者の故・李海天氏の写真が中心だ。

階段の壁には、旧・本館の外壁に埋め込まれていた重慶飯店の銘板が飾られている。

予約無しで入れる2階のダイニングは、通常のレストランとして使用可能だ。

こちらが重慶飯店 本館のグランドメニュー。
リッチなゴールド表紙が味への期待をヒートアップさせてくれる。

中華四川料理とは中華料理四大系統のひとつで中国大陸南部で発達した料理。
酸(すっぱさ)、麻(おれ)、苦(にがみ)、鹹(塩み)、祚(辛み)、香(こうばしさ)、甜(甘み)の七つの味を巧みに調理し、微妙なコクや色、香 なコクや色、香りを引き出す奥深い味わいに仕上げています。
「一菜一括」ひとつの料理にひとつの品格。
「百菜百味」百の料理には百通りの風味。
四川料理の老舗「重慶飯店」では、この理念を守り通し、料理ひとつひとつに賞賛の思い込めてお客様にご提供しております。
まずはコース料理の紹介から。
アラカルトメニュー。「今月のおすすめの一品」が紹介されている。
ここはやはり「正宗麻婆豆腐」をオーダー!
前菜料理のページ。
魚介類など。基本的には大皿料理となっている。
こちらは肉料理。鶏肉、豚肉の料理が並ぶ。
豆腐料理、野菜料理のページ。
豆腐料理には「マーボー豆腐」があるが、先ほどの「正宗麻婆豆腐」とはレシピ、価格は異なる。
炒飯、麺料理の数々も。
アルコールには、紹興酒が数多くラインナップしている。

これぞ中華街、本場の味!絶品麻婆豆腐

しばらくして運ばれてきた「正宗麻婆豆腐」
土鍋でグツグツと煮えたぎったまま運ばれてくる。
サイズは「小」をオーダーしたが、ゆうに2~3人前といった分量の麻婆豆腐だ。
本場四川の麻婆豆腐らしく、真っ赤なオイルに満たされている。
容赦なくトッピングされた花椒が、ビリビリとした刺激を与えてくれる。
ゴロゴロとした牛肉の挽肉と豆腐。
辛さと美味さの絶妙なバランスで成り立っており、重慶飯店の伝統を心行くまで楽しむことができる。

お土産を買って帰れる!

1階はお土産売り場となっている。
名物の月餅は、バラでも箱でも売られている。
重慶飯店の麻婆豆腐の醤や担々麺のセットも販売されている。
横浜中華街の老舗にして、今なおフラッグシップであり続ける重慶飯店
創業の地に建てられた7階建ての本館は、荘厳な輝きを放っている。

重慶飯店 本館の地図

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