川崎生まれのサクサクのとんかつ
川崎発祥で、全国に広まったとんかつメチェーンと言えば、「とんかつ和幸」だ。高いクオリティのとんかつを、低価格で提供するとんかつ和幸は、川崎の地に生誕してから60年近くになる。その1号店は川崎駅ビルのBE川崎にある「BE川崎本店」だ。
※2018年追記 現在はアゼリア川崎に移転しています。
川崎駅東口方面、駅と繋がっているいわゆる駅ビルである「川崎BE」の中にそれはある。「川崎BE」は、神奈川県では最も歴史のある駅ビルで、1959年に開業した。当初「とんかつ和幸」は駅ビルの地下1階に存在していたのだという。つまり、この駅ビルの歴史は「とんかつ和幸」の歴史でもある。
駅ビルの進化と共に
ここが本店だと分かる部分は唯一、のれんに記載された「川崎本店」の文字だけだ。川崎駅東口、西口ともに急激に開発され、創業50年の駅ビルの存在感が薄れていく中、脈々と受け継がれているとんかつ和幸スピリットがここにあるのだ。
和モダンでおしゃれな内装がとんかつ気分を盛り上げる
川崎BE同様、何度も内装リニューアルを繰り返して来たのだろう。味のある壁と、武家屋敷のような天井の意匠が、とんかつを食べる時の気分を盛り上げる。実に落ち着いてとんかつに集中できる環境だ。
とんかつ和幸のおしぼり シグネチャーモデル。
豚肉の旨みを存分に感じられるロースかつ
オーダーしたのは「ロースかつ御飯」だ。とんかつ和幸のスタンダードなメニューである。
最高にジューシーなカツに、フレッシュなキャベツの組み合わせは、まさに日本のトンカツのリファレンス。独自のトンカツたれが絶妙にマッチし、豚肉のおいしさを引き立てている。
そしてトンカツ店の定番といえば、「おかわり自由」だ。とんかつ和幸では、ご飯・味噌汁に加え、キャベツまでおかわりが自由となっている。太っ腹である。
「とんかつ和幸」と名乗るお店は、実はこの和幸商事株式会社だけではない。協和株式会社の運営する「とんかつ和幸」、そして和幸株式会社の運営する「とんかついなば和幸」があり、それぞれ別系列となっている。
川崎発祥で全国に店舗を拡げるとんかつチェーン「とんかつ和幸」。
再開発で進化を遂げる川崎駅ビルと歴史をともにし、今もなお川崎駅に本店を持ち続けている。