おしゃれな街で、上質のパンを
真っ赤な看板にPOMPADOURの文字、それは一店ごとに工房を持ち、粉から作りあげるこだわりのブーランジェリー。
「ポンパドオル」の1号店である本店は、横浜の元町にある元町本店だ。
おしゃれな店が建ち並ぶ、横浜の元町。
このストリートに、ポンパドオルの1号店である元町本店がある。
このビルの1階に入っているパン屋が、ポンパドオル 元町本店だ。
ちなみにこのビルはポンパドオルビル。
YOKOHAMA MOTOMACHI POMPADOURとある。
まさにここ、横浜元町!
本店らしい堂々とした店構えだ。
入口は左側にある。
それでは入店してみよう。
元町で半世紀以上愛され続ける赤い袋の店
ポンパドオルは、1969年にこの地で創業したパン屋だ。
創業者は三藤喜一氏で、ポンパドオルを創業する前の1947年に、川崎大師近くの昭和マーケットにておもちゃ屋とたばこ屋を兼業する店を創業。
そこで稼いだ資金を元に、蒟蒻屋を創業する。
しかし、当時は蒟蒻の素材を入手することが難しかったため、事業は難航してしまう。そんな中、蒟蒻を練る機械を使って、パンの生地を作ることを思いつき、1948年に「昭和堂のパン」を創業する。
昭和堂のパンは人気を博し、1955年頃には川崎市への給食へ、そしてその後は直営店をどんどん増やし、日本で8位のパン企業へと成長する。
しかし、山崎製パンやフジパンなど大手の台頭に頭を悩ませていた三藤氏は、多品種少量生産のオーブンフレッシュベーカリー業態を研究し始める。
ヨーロッパからパンの技術者をまねき、店内の工房で粉からつくりあげる製法で、1969年、こだわりのパン屋「ポンパドオル」オープン。
その地を横浜の元町に選んだことも、ハマっ子が認めるおしゃれな街に第1号店を出したかったから。
オープン初日から大行列となり、元町には赤い袋を下げた人で溢れたという。
2022年9月現在、日本全国に70店舗で運営されている。
ポンパドオル 元町本店の店内。
数多くの種類のパンが並べられている。
ポンパドオル創業からの人気のパンはこれ「チーズバタール」。
角切りチーズを練り込んだフランスパンだ。
仕込みから6時間かけて焼き上げた元祖チーズ入りフランスパン、それがチーズバタール!
こちらはレーズンを練り込んだ「ジャンボレーズン」。
チーズバタール同様、サイズは1/2や1/4も用意されている。
デニッシュの種類も豊富だ。
シンプルな塩パンロールもある。
馬車道発祥のアイスクリームをイメージしたという横濱コロネ。
塩パンロールに粒あんとバターがサンドされた塩パンロール あんバター。
巨大なバケットも、もちろんラインナップ。
こちらはバームクーヘンなどの焼き菓子コーナー。
店内手作りの美味しさ
「横須賀海軍カレーパン」
甘口のルウがたっぷりと入った、懐かしい味のカレーパン。
「パン&オニオングラタン」
コクのあるオニオングラタンがフランスパンにじんわりと溶け込み、リッチな食べ心地が楽しめる。
「塩パンロール あんバター」
ゲランドの塩がトッピングされた塩パンロールに、あんとバターをサンドしたもの。
「ムトン」
ピーナッツチョコとアーモンドスライスがトッピングされたデニッシュペストリー。
カリカリっとしたアーモンドの食感とデニッシュの柔らかさが癖になる。
店舗一工房を掲げるポンパドオル。
店内で生地から作られるパンの味は、上品な元町の雰囲気を纏っていた。