豊洲移転まで残り2週間
豊洲市場への移転に伴い、築地市場の閉場が10月6日に迫っている。
残り2週間を切った築地市場に行ってきた。
築地の賑わいを愛する多くの観光客で連日大混雑だ。
人気の店舗は長蛇の列を作っている。
同時に卸売りの市場も現役で稼働しているため、多くの観光客の波をぬって所狭しとターレーが走り抜ける。
1号店トラベラーとしては、築地場内といえば何はともあれ「吉野家 築地1号店」である。
1899年、日本橋の魚河岸で産声を上げた個人商店「吉野家」。
しかし1923年、関東大震災で大きな被害を被った日本橋の魚河岸は、その年の12月に築地にて臨時の市場として移転・復活。
同様に被害を被った吉野家も、1926年には築地にて店舗を復活。
そして1935年には、「東京市中央卸売市場」としてオープンしたのが今の築地市場であり、吉野家も築地1号店として現在まで営業を続けている。
1945年には東京大空襲にて店舗を焼失するも、不屈の精神で見事に再建。
吉野家の歴史は、築地の歴史でもある。
築地閉場2週間前の吉野家築地1号店は、早朝から多くの吉野家ファンが集まっていた。
変わらない味
こちら「牛丼 頭大盛り」。
ちなみに築地1号店は伝票が無く、どんぶりの柄で注文内容を区分けしているのが特徴だ。
頭大盛りに使われるどんぶりには、緑色の柄の部分があるものだ。
築地1号店の牛丼は、とにかくネギが美味いと思う。
これは、市場関係者からの特殊な注文に即座に応えるため、牛肉とネギを別々の寸胴で煮込んでいるからなのかも知れない。
また、朝5時の開場に食べるものと、昼12時の閉場前に食べるものとで、味が変化するのも吉野家 築地1号店の特徴だ。
今回は朝6時で、ネギがとてもフレッシュであった。
こちらは「牛皿 並 ねぎだく」。
オーダーは「なみさら~」と言われるものである。
やはりネギが最高に美味いと感じる逸品であった。
築地市場閉場が10月6日。それと同時に、吉野家 築地1号店も10月6日 13:00には閉店する。
吉野家 築地1号店は豊洲市場に移転するようだが、歴史ある築地で営業をするのはあと少しだけ。是非、行ってみて欲しい。
なお、場外市場にある店舗の数々(すしざんまい 本店など)は10月6日で閉店せず営業は継続されるのでご注意を。