ハイスピード・ヌードル?
神戸にある新開地駅。
この駅の改札内にあるそば屋さんが少し気になる。
※2021年に閉店しました。
どこにでもあるような立ち食いのそば屋さんだが、その暖簾には…
高速そば!
そばに「速い」「遅い」がある?
クイックに早く出てくるというのなら分かるけど、高速とは!?
とにかく、入店してみよう。
かなり豊富なメニュー数
高速そばの入り口には、食券機が設置してある。
そば屋なのにうどんの方がボタンの位置的に上にある不思議さはともかく、メニュー数が多い!
ハイカラうどん!?
これは、いわゆる「たぬきうどん」で、うどんに天かすがトッピングしてあるもののこと。
関西ではハイカラうどんと言ったりする。
「キムチうどん」に、神戸ならではの「ぼっかけうどん」までラインナップ!
なかなかのラインナップだ。
メニュー一覧はこんな感じ。
「きざみ」は、きつねうどんの厚揚げが刻んであるあるもの。
「スタミナ」は、天かすと玉子をトッピングしたものだ。
高速そばで、高速にそばを食べる
店内はシンプルなカウンターだけの構成。
注文すると、厨房の兄さんがサクサクッと高速で蕎麦を湯がいてくれる。
あっという間に出されたのは、「かけそば」。250円だ。
何の具もない、シンプル極まりないそばである。
麺は柔らかく、食べやすい。
蕎麦の香りはあまりしないけど、駅そばとしては十分な味わいだ。
ちなにに、なぜ「高速そば」なのかというと、ここは「神戸高速鉄道」という鉄道会社が保有する駅だからだ。
神戸高速鉄道は、阪神・阪急・山陽・神戸の4社の私鉄が相互に乗り入れする第三セクターで、線路と設備だけを所有している。
そんな神戸高速鉄道は、南北線新開地駅に唯一ある立ち食いそばがここ「高速そば」だ。
昭和の薫りを色濃く残す雰囲気が、新開地の地下に息づいていた。