鳥取のローカルラーメン「スラーメン」を知っているか?
鳥取のローカルラーメン「スラーメン」。
このシンプル極まりない佇まいは、まさに「素ラーメン」という体をそのまま表しているようだ。
うどんのだしを使って作られる、どこかレトロで、超シンプルなラーメン。
そんなスラーメンが食べられる場所として人気だったのは、鳥取市役所の食堂なのであった。
これが鳥取市役所。
しかし、人気「だった」と書いたのは、この鳥取市役所は老朽化により移転してしまったから。
移転先の新・鳥取市役所に入る食堂は以前とは別の業者であり、スラーメンの味も変わるとのこと。
あの味はもう食べられないのだろうか!?
そんなノスタルジーに浸りつつ、この春は無事に旧・鳥取市役所時代の食堂に行くことができたので、その様子を記してみる。
あの漫画にも出てきた場所が!
市役所入り口にドドーンと掲げられている「鳥取市名誉市民」!
これ、孤独のグルメのこのコマ!
売店・食堂は2階に入っている。
ここが鳥取市役所の食堂入り口。
は、入っていいのか? ややドキドキ。
いよいよ鳥取市役所のスラーメンとの邂逅
注文は食券機で食券を買うところから始まる。
あるある、スラーメン。250円!
鳥取と言えば白バラ牛乳。またこのレトロな自販機がたまらない。
食堂のカウンターはこんな感じ。
あるある、スラーメン!
「本当にあるんだ」というのが正直な感想!
そして…
1分もしないうちに出された「スラーメン」。
おおおお。これが。旧・鳥取市役所のスラーメンか。
シンプル極まりない佇まい!
遠慮がちにトッピングされた青ネギともやし、そしてかまぼこ。
可愛すぎる…
ここに天かすをAdd Onすることで、マイ・スラーメンの完成である。
少し盛りすぎたかも…
うどんのつゆがベースというだけあって、ラーメンを食べている感じがしない。
でも麺は完全に中華麺なので、やはりラーメンなのである。
この不思議な和中折衷とでも言うべきラーメン、実は長年の経験による絶妙かつ繊細なバランスの上に成り立っているような味なのだ。
尖った部分が全然無い、丸い味とでも言うべきか。
見た目通りおやつのようなラーメンなので、昼にこれだけだと胃袋的に心許ないが、このシンプルなラーメンを食べることができたのはとても嬉しかった。
スラーメンを感じさせる山陰のシンプルなラーメン
新しい鳥取市役所の食堂での新しいスラーメンもまた気になるところだが、チェーン店的には、スラーメンを感じさせるチェーン店が、島根にあった。
「をっちゃんラーメン」
おっちゃんじゃなくて、をっちゃん。
ここのラーメンは、うどんのだしではないけれど、超シンプルな塩ラーメン。
山陰地方にある、超シンプルなラーメンカルチャー。
まだまだ名店があるのは間違いなさそう。