をっちゃんラーメン 最古店 東出雲店

をっちゃんラーメン 最古店 東出雲店

おっちゃんではなく、をっちゃん。その素朴な名前が気になる

島根県で、昔から愛され続けるシンプルなラーメン屋さんがある。
その名も「をっちゃんラーメン」
おっちゃん? ではなく、をっちゃん
屋台をルーツとするをっちゃんラーメン。その最古店は、「東出雲店」だ。

松江駅から東に10キロほど。国道9号線沿いにあるドライブインのような場所に、をっちゃんラーメン 東出雲店はある。

決して豪華でも派手でもないが、何かを強く訴えてくるような雰囲気の店構えだ。
何というか、ボクシングジムなどに近い雰囲気がある。
この看板の付け方はをっちゃんラーメンの他店もほぼ同じ様子なのだから、実は巧妙に計算されたものかも知れない。

ラーメンが480円であり、

名物のす~麺が320円である。

松江の屋台の味を、今に伝える老舗

「をっちゃんラーメン」は、松江の歓楽街である伊勢宮にて、1980年に創業した。
創業した当時は屋台だったという。

松江の本町か伊勢宮で飲んだ後、シメのラーメンとしてずっと愛されてきたのだろう。

そんなをっちゃんラーメンは創業店である屋台はもう無く、現在は常設店舗のみでの運営となっている。
この東出雲店は1998年開業で、現在のところ最古店となる。

2019年6月現在、をっちゃんラーメンは島根県の松江市・出雲市を中心に5店舗で運営されている。

ちなみに2014年には創業の地、伊勢宮にて新店舗である「松江伊勢宮店」をオープンさせ、久しぶりに伊勢宮に復活したが、残念ながら数年で閉店となってしまった。

なお、公式ホームページなどは存在しない。

東出雲店のフロアはこぢんまりとしており、テーブル席いくつかと、カウンター席いくつかといった構成で、店内の雰囲気も素っ気ない。

壁に掲げられた「創業昭和55年 松江伊勢宮発祥 元祖屋台の味」と書かれたポスター。
をっちゃんラーメンこそがの元祖であるとの強い主張が感じられる。

「始まりは小さな屋台 創業の気持ちを忘れずに 手間暇惜しまず 真心込めて」とある。

素っ気ない雰囲気の店内で、強いメッセージを放つ2枚のポスターには存在感がある。

す~麺は15時から!

こちらがをっちゃんラーメンのメニュー表。
全体的にリーズナブルな価格だ。

特に15時から提供される「す~麺」は320円と破格である

ここは「ラーメン」をオーダーした。

なぜ上の「お」ではなく下の「を」なんですか?
お客様への感謝の気持ちを忘れずに、いつでも美味しく味わって頂けるように、笑顔と低姿勢を心がける思いを込めて下の「を」と記しています。

ここに、「をっちゃん」が「おっちゃん」ではない理由が記されていた。
「を」には、笑顔と低姿勢を心がける思いが込められているのだという。
む、よく分からない理由だが、その意味はともかく「をっちゃん」という名前にはインパクトが宿っているように思える。

シンプルさの中に奥の深さがしっかりある、飽きない味

こちらが「ラーメン」

まさにシンプルそのものといった趣である。

スープは鶏ガラベースの塩味だ。
この透明感がまた印象的で、具材もシンプルな構成。
なんとなく、鳥取で知られるラーメン「素ラーメン」の文化に近いものを感じる。


ちなみにこれが鳥取市役所の食堂で提供される「スラーメン」。孤独のグルメでもネタになったものだ。
塩スープの透明度とシンプルな構成が印象的だ。

シンプルとはいえ、モヤシも入っている。

チャーシューは柔らかく、箸で掴もうとするとボロボロとこぼれ落ちる。
そのような柔らさがありつつ、チャーシューとしてしっかりとした味が染み出るので、このシンプルなラーメンのキャラクターをしっかりと定めてくれる。

ちなみに「す~麺」は細切れになったチャーシューが入っているとのことだ。

やや縮れた中ストレート麺。食感はツルツルとしている。
スープがあっさりと優しい味なので、麺そのものの美味さをダイレクトに味わうことが出来る。

松江のラーメンとして老舗のをっちゃんラーメン。
派手さはないけれど、飽きが来なさそうな味だった。

とにかく、スープの美味さがたまらない。
チープではあるけれど、ここにしかない味である。

主食はもちろん、おやつのようにも食べたいし、飲んだ後にも胃に優しいだろう。

ちなみに駅から少し遠いところにある店舗ばかりだが、出雲塩冶店については出雲市駅から500メートルほどの所にあるので、鉄道利用者でも徒歩で行けるのではないだろうか。

をっちゃんラーメン 最古店 東出雲店の地図

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