スパゲッティーのパンチョ 1号店 渋谷店

「ナポリタン」を再定義した専門店

スパゲッティーのナポリタン。
懐かしい喫茶店の味という人もいるだろう。

2008年、ナポリタンの専門店として生まれたのが「スパゲッティーのパンチョ」だ。
1号店は、東京・渋谷にある渋谷店である。

パンチョの渋谷店は、渋谷駅前の多くの飲食店が密集するエリアにある。

ここがパンチョ 渋谷店。

スパゲッティーのパンチョ、とだけ書かれたシンプルな看板が力強い。

入口には「改めてナポリタンはうまいと言わせたい」というのぼりが立てられている。
「改めて」というところが、ナポリタン再評価をスタート地点にしたコンセプトを表している。

立て看板のメニューは、ナポリタンだらけのラインナップ。
ガッツリ系のスパゲッティーということが見てとれる。

こちらが反対側。並盛りからメガ盛りまで同じ価格なのもパンチョの特徴だ。

店内は地下階にあるので、入店へはこの階段を降りる。

階段の踊り場に置かれた、ナポリタンのサンプル。
かなりのボリューム感だ。

階段の壁に貼られたレストラン・ポエム。

ナポリタンが無性に食べたくなる

ナポリタンの美味しい店はあるけど、
結構、一部の人しか知らない。
今の若い人たちにとってナポリタンとは
どのくらいの価値があるのだろう。
そんな思いから始まった。
誰もがうまいと思える、
懐かしいナポリタンを食べせたい、
そう速い、若者風ではなく、
昔ながらの調理法と素材、
手作りのソースにこだわった。

渋谷に1号店を出して、
この店の存在する意味と目的が見えた。
上司が部下を連れて、
ナポリタンの楽しみ方を話す光景、
お腹いっぱいにしたあの笑顔。
そう、日本人の生んだ食文化である
ナポリタンを次の世代に伝え続ける。
これを願い、
この店があり続ける目的としよう。
思いはひとつ。

改めてナポリタンは
うまいと言わせたい。

パンチョの存在価値を示す、重要な決意表明だ。

ナポリタンでお腹いっぱいに!

パンチョ 渋谷店は、こじんまりとしたコンパクトなスペースのお店だ。

パンチョは、吉祥寺どんぶりなどを運営する株式会社ファイブグループによって、2009年にスパゲッティー・ナポリタンの専門店として渋谷店がオープンしたのがその始まりである。

ナポリタン(と、ミートソース)に絞った大胆かつシンプルなメニュー構成と、ボリュームのあるお得さが人気となり、都内を中心に次々と出店をしていく。

2012年には、株式会社ファイブグループの子会社として株式会社B級グルメ研究所が設立され、パンチョの運営元となる。

2021年6月現在では、東京を中心に神奈川・大阪・福岡なども含め、24店舗で運営されている。

入口には食券機が設置されており、ここで食券を購入する。

今回はパンチョの一番人気だという「ナポリタン 目玉焼き」をオーダー!
サイズは並で。

毎月8日はパンチョの日だ。

パンチョのグランドメニュー。

大きくナポリタンとミートソースに分かれ、様々なトッピングがバリエーションを作っている。

今回オーダーしたのはこの「ナポリタン 玉子焼き」だ。

「ナポリたん」「ミート総帥」というキャラが登場!

ナポリたん曰く、ソースと麺にこだわりました、とのこと。

ミート総帥曰く、火力と手作りが美味しさの秘訣とのことだ。

オーダー時には細かなカスタマイズも可能である。

また、様々な調味料が用意されているので、好きなものをかけよう。

これぞ新世代のナポリタン!まさに専門店の味

そしてテーブルに運ばれてきた「ナポリタン 目玉焼き」

そのままのネーミング通りの盛り付けというシンプルさが衝撃的なナポリタンだ。

並のサイズなのにボリューム感満点!

これが大盛り、メガなどの上位サイズだと、どれくらいのボリュームになるのか…

トッピングされた目玉焼きは黄身だけが生になっているので、ブレイクさせることでトロ~リとまろやかな味わいが楽しめる。

テーブルには粉チーズとタバスコがスタンバイ!

途中で味変させる定番だ。

麺は太麺で、しっかりとした食べ応えがあるが、固いわけではない。
ちょうど良い固さなので、ガツガツと食べ進めることができる。

トマトのイメージが強いナポリタンだが、それほど酸味が強いわけではなく、絶妙な旨味を感じる味付けとなっており、飽きずにどんどん食べることができる。
さすが専門店の味付けだ。
目玉焼きは途中でブレイクさせ、味変ツールとして使った。

また、タバスコと粉チーズを少量ずつ試しているうちに、あっという間に完食。
並サイズでもそこそこのボリューム感があり、満足度は高かった。

「改めてナポリタンはうまいと言わせたい」
そのコピー通り、改めてナポリタンはうまい!
思わず言ってしまった。

誰がナポリタンはもう時代遅れだ、と言ったのだろうか。
日本で生まれたスパゲティ、ナポリタン。
パンチョはまさにナポリタンの再構築に成功した、ナポリタンの専門店だった。

次回は色んなトッピングや、そしてミートソースにもチャレンジしてみたい。

スパゲッティーのパンチョ 1号店 渋谷店の地図

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