カレーを作るのに100時間というインパクト
「100時間カレー」と銘打ったカレー店が首都圏を中心に人気だ。その店の名はそのまま「100時間カレー B&R」。
1号店は、東京都目黒区の武蔵小山にある「武蔵小山店」だ。
東急目黒線の武蔵小山駅から徒歩2分。大きく「B&R」と書かれたお店が、100時間カレーB&Rの1号店である武蔵小山店だ。
「欧風カレー&ハヤシ」と書かれてあるのみで、100時間カレーとは書かれていない。
それは、2013年にこの地で開業した当時は欧風カレーとハヤシライス専門店としてオープンしたためで、100時間カレーB&Rと名乗る前の名残である。
100時間カレーB&Rは、2019年2月現在、全国で21店舗で運営されている。
なお、店名は場所によって「100時間カレー AMAZING」や「100時間カレー EXPRESS」などと異なっている。
独創的なトッピングのカレーが目を引くウインドウ。
神田カレーグランプリ優勝店のこだわり
100時間カレーB&Rは、2014年と2016年の2度にわたり、神田カレーグランプリで優勝した経験を持つ。
神田には多くのカレー店があり、カレーの街として神田をアピールするために2011年から始まったレースだ。
100時間カレーB&Rのこだわりの味の秘密は、とにかく手間暇をかけて作ることだという。
それはこのような手順を踏んでいる。
2.大量の牛を香草やセロリと一緒に別の寸胴でトロトロになるまでじっくりと煮込む
3.1で炒めた寸胴に、2で煮込んだ和牛のダシ(フォン)を加えて、混ぜ合わせながら更に煮込む
4.厳選した薬膳効果の高い20種類以上のスパイスを独自に調合。更に、各種調味料を加えてじっくり旨みを溶けこませる
5.その後、煮込み終わったカレーを数日かけて冷温熟成する
このような複雑な手順を経ることで、深いコクのあるカレーが出来上がるという。
目をひくメニューの数々
100時間カレーB&Rのグランドメニュー。
表紙には期間限定の「エビとほうれん草のオムカレー」。
他店ではあまり見たことの無い変化球メニューだが、興味を持ってしまう。
レギュラーメニューのページ。
数多くのトッピングが用意されていることが分かる。
ルーはビーフカレー、ハヤシの2種類が選ぶことができる。ビーフカレーの方は辛さが3種類から選べる
今回は「チキンカツカレー」をオーダー!
テーブルの上にはカレーの定番、福新漬けがスタンバイ。
特製 辛味スパイスなんていうのも用意されている。
さすが100時間分のコク!そしてサクサクの衣
そして運ばれてきた「チキンカツカレー」!
ルーはカレーポットで提供され、自分でかけるスタイルだ。
このサクサクな感じのチキンカツに…
ルーをかけて、食べる!
まず、ルーの複雑なコクが美味しい。少し酸味が効いた感じは、野菜のものだろう。
酸味と甘み、そしてスパイスが絶妙に絡み合った味だが、クドくない。
欧風カレーの王道のような味だ。
チキンカツは軽く揚げられており、あくまでもカレーのトッピングとして邪魔しない感じになっている。
そして、さすが神田カレーグランプリ優勝店と言うべきか、凝った作りのカレーでありながらも、その価格はリーズナブルに抑えられている。
1号店である武蔵小山店から始まり、全国に店舗を増やしつつある100時間カレーB&R。
この深いコクで、日本のカレーチェーン店の勢力マップを塗り替えて欲しい!