つばめグリル 品川駅前店

品川駅前に構える、老舗グリルレストラン

ポーーーッ 出発進行~!

東京を中心に展開するハンバーグレストラン「つばめグリル」
1930年に創業し、今なお愛され続ける老舗レストランだ。
現在は品川駅前店を旗艦店として運営されている。

多くの路線が集まる品川駅。その高輪口がこちらだ。

高輪口を出て、5分ほど歩いたところにある白い建物。
これがつばめグリル 品川駅前店だ。

背後には品川プリンスホテルが構える立地だ。

グリルつばめ と書かれただけのシンプルな立て看板。

GINZA SINCE 1930とある。

ハンバーグやソーセージなどが並ぶメニューディスプレイ。

銀座 つばめグリル 創業昭和5年 とある。

名物はこの「つばめ風ハンブルグステーキ」だ。

ハンバーグではなくハンブルグという表記もつばめグリルの伝統である。

その歴史は、特急「燕」号の汽笛と共に

つばめグリルは、1930年に新橋で創業した洋食店だ。

時を同じく1930年、東京と神戸を結ぶ特別急行「燕」が走り始める。
当初、新橋駅にも停車していたつばめ号だが、後に新橋には停まらなくなった。このことを惜しむように、地元の人から名付けられた店名が「つばめグリル」だという。

戦後は銀座に本店を移転し、銀座本店として営業を開始する。
その後、銀座本店は2008年に建物の建て替えのために一時閉店とアナウンスされ、そのまま再開されることなく閉店となる。

現在はこの品川駅前店を旗艦店(ホームページによる表現)として、2021年5月現在東京を中心に、デリも含めた全形態で26店舗で運営されている。

クラシカルでムーディな雰囲気の店内が、ハンバーグ気分を盛り上げてくれる。

丁寧にディスプレイされた調度品の数々に、気品を感じる。

昭和初期の雰囲気を感じさせてくれる空間だ。

フロアの奥に鎮座するこの女性の像は、モンテスというチリワインのラベルに描かれている「montes angel」だろうか。グラスがひっくり返っているが…

ハンブルグステーキが焼かれるグリルは一望できるようになっている。

次々と焼かれるハンブルグステーキを見ているだけで楽しい。

生産者の情報が細かく書かれているボード。
トレーサビリティも完璧だ。

つばめグリル 品川駅前店のグランドメニュー。

見開きの真ん中にあるのが、つばめグリルを代表する「つばめ風ハンブルグステーキ」だ。

今回はこれをオーダー!

おつまみとしてソーセージなどもラインナップしている。

様々なアラカルトもラインナップ。

ジューシーなハンバーグを、コク深いビーフシチューと共に

テーブルには水とグラス、カトラリー類が置かれる。

そして、ハンブルグステーキを置く台が先に運ばれてくる。

いよいよ運ばれてきたのは、「つばめ風ハンブルグステーキ」

アルミホイルが膨らんでパンパンになっている。

ガロニはクレソンとポテトだ。

そして、アルミホイルにフォークを突き刺す!

ブシュー!!!!

勢いよく湯気が噴き出す。
まるで温泉を掘り当てたか、トンネルが開通したかのようなカタルシスだ。

中からは、ビーフシチューに浸かったハンバーグが出現!

これがつばめ風ハンブルグステーキの全貌だ。

つばめ風ハンブルグステーキは、魚や肉などを包んで蒸し焼きにするパピヨット料理をヒントして開発され、1974年に登場したメニューとのこと。
すぐに人気メニューとなり、今ではつばめグリルを代表するハンバーグとなっている。

大きめのハンバーグと共に、ビーフが添えられている。

ハンバーグにナイフを入れると、中から肉汁が流れ出す。

ビーフシチューの味わいには絶妙なコクがある。
ジューシーなハンバーグとビーフシチューを同時に味わう、これ以上の快楽がどこにあるのだろうか。

そしてビーフシチューと共に煮込まれてホロホロになった牛肉が、ハンバーグとは対照的なアクセントとなっている。
このホロホロ肉の旨味がまた絶品なのだ。

ポテトにも、ビーフシチューをすこしかけて食べると美味しい!

昭和初期の創業から1世紀近く。東京の洋食の歴史と共に歩んできた老舗、つばめグリル。
特急つばめ号が新幹線に替わって半世紀以上経った今も、つばめの名をここに残し続ける。
その味はまさに、華やかな銀座の味。
時代がいくら変わろうとも、つばめグリルの伝統は受け継がれていくのだろう。

つばめグリル 品川駅前店の地図

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