東池袋 大勝軒 本店

すべての「つけ麺」のルーツと言える看板

「つけ麺」というスタイルを考案した故・山岸一雄氏が創業した店、それが「大勝軒」だ。

その歴史は1951年に中華そば店丸長を経営していた坂口正安氏と共にラーメン店として東京・中野にて創業した「大勝軒」(中野 大勝軒)で、そこで山岸一雄氏が「特製もりそば」(つけ麺)を開発したという。

その後、1961年にのれん分けという形で東池袋に開業したのが「東池袋 大勝軒 本店」であり、そこでは特製もりそばが人気を博す店となり、日本におけるつけ麺の元祖となった。

大勝軒という看板には半世紀以上の歴史があり、その中で多くののれん分け店舗がある。

それは丸長 大勝軒東池袋 大勝軒 永福町 大勝軒日本橋 大勝軒と大きく4つあり、この店舗は東池袋 大勝軒本店となる。

半世紀を超えるのれんの歴史とその重さとは

1951年創業の中野 大勝軒が全大勝軒の1号店とし、この東池袋 大勝軒は山岸一雄氏がのれん分けの形で1961年にオープンさせた店舗だ。
創業当時からのメニュー「特製もりそば」は大きな人気となり、連日の行列となったという。

山岸一雄氏は多くの弟子を持ち、次々にのれん分け店舗を開店させていくことで、大勝軒の特製もりそばは確固たる地位を確立した。

この東池袋 大勝軒 本店は2007年に区画整理により一端閉店するものの、2008年にリニューアルオープンした店舗だ。

しかしながら創業者の山岸一雄氏は2015年に逝去し、その後は南池袋 大勝軒の店主であった飯野敏彦氏が2代目の大将として東池袋 大勝軒 本店を継いでいる。

その後は弟子筋の中で分派や合流があり、2019年9月現在で東池袋 大勝軒直営店は東京と神奈川に8店舗、のれん分け店舗として大勝軒 のれん会に属する店舗は全国に28店舗ある。

東池袋 大勝軒 本店は、有楽町線東池袋駅から徒歩2分のところにある。

今でも「特製もりそば」と呼称する伝統

店内に入ると食券機があり、ここで食券を購入する。

伝統のメニュー「特製もりそば」をオーダー!

店内は広めの厨房があり、その周囲にカウンター席とテーブル席がある。
壁にはお品書きも貼られている。

本店らしくその歴史を感じられる店内

東池袋 大勝軒の直営店一覧も掲示されている。

歴史ある本店らしく、大勝軒の古い写真も数多く飾られている。

1961年、オープン当初の東池袋 大勝軒 本店の写真。

1982年頃の雑誌収録時の写真なども。
厨房に立つこの人物こそ山岸一雄氏だ。

山岸一雄氏と小池百合子都知事との写真も飾られている。
創業者である山岸一雄氏の想いを感じられるヒストリカルな空間は、まさに本店ならではだ。

「特製もりそば」、その伝統の味をいただく

そんな空間を堪能していると、運ばれてきたのは「特製もりそば」
これぞ、本店謹製の特製もりそばだ。期待は高まるばかりである。

麺は角刃麺で、ストレートの太麺となっている。

つけ汁は複雑で奥の深いコクを感じられる。
その秘密はだしにあり、げんこつと豚足、鶏ガラをベースに、魚粉をミックスさせたものだという。
醤油・甘酢でフィニッシュされたスープは「甘酸っぱい」感覚を強く残させるものとなっている。
このつけ汁こそが大勝軒の特徴だ。

つけ汁の中には大きめのチャーシューが入ってる。

太い麺をつけ汁にどっぷりと漬けて味わうと、プレーンで気持ちの良い歯ごたえのある麺と、甘酸っぱいつけ汁のコンビネーションが、食べれば食べるほど食欲を刺激してくる。

まさにこれが半世紀以上の歴史ある特製もりそばの味!

テーブルにはブラックペッパー、オリジナルの胡椒、豆板醤、生ニンニク、酢、七味、ラー油が用意されている。

山岸氏の顔がラベルになった「花胡椒」は、胡椒・唐辛子・ニンニク・調味料がミックスされたオリジナルのもので、特製もりそばにひとパンチ加えたい時にはベストマッチとなる。

日本に「つけ麺」を広めた歴史ある看板、それが大勝軒
東池袋 大勝軒 本店は、半世紀以上の創意工夫と味を受け継ぐ伝統の歴史を感じられる空間であった。

東池袋 大勝軒 本店の地図


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