肉の万世 秋葉原本店

秋葉原に構える肉の城

関東を中心にステーキ・ハンバーグの店としてチェーン展開する「肉の万世」
羽田空港や成田空港でカツサンドの「万かつサンド」を見たことがある人も多いだろう。
そんな肉の万世の本店は秋葉原ある「秋葉原本店」だ。

中央通りから万世橋の方に歩けばすぐに分かる「肉の万世」ビル。秋葉原のシンボルだ。
下から上まで全て「肉の万世」関連のレストランである。

横には神田川に架けられた橋「万世橋」、そして旧国鉄の「万世橋駅」もある。

ど派手な入口が肉への気分を高揚させてくれる!

肉の万世、その長い歴史

肉の万世は、そのルーツが戦後開業した電機部品商である「鹿野無線」が母体となっている。
1949年には創業者である鹿野明・ソノ子夫婦によって、精肉店・コロッケ店として業態変更した。その時の屋号が今に続く「万世」である。
ちなみに各所で見かける豚のイラスト(名前は「モーちゃん」と「ブーちゃん」)は、当時、童画家である林義雄氏によってデザインされたものが今でも使われている。

また、シンボルの牛の絵は、大阪万博のポスターもデザインした福田繁雄氏によるものだ。

万世の名前を広く知らしめたのは、何といっても「万かつサンド」の存在だろう。
万かつサンドは、小田急ロマンスカーの車内販売や後楽園球場でのナイター販売で全国的に知名度を得て、やがては自社で直営牧場を運営するほどに。
今では首都圏の駅弁、羽田空港・成田空港の空弁としても人気の商品だ。

2019年2月現在、売店やラーメン店も含めて首都圏を中心に28店舗で運営されている。

1階のコンビニが面白い

1階にはローソン・スリーエフが入居しているが、ここは万世ならではの、少し変わったコンビニとなっている。

外からの入口とは別に、万世ビルの中にも入口があり、ここから入ることが出来る。

すると中は万世ワールド全開
万かつサンドはもちろん、ハンバーグのレトルト、肉のタレ各種など、肉の万世オリジナルの商品が多数販売されているのだ。

そう、これが有名な万かつサンド。カツは一つ一つ手でカットしているのだという。

その他は普通のコンビニである。なんだか不思議な空間だ。

まさに肉空間!上に行くほど高級店

肉の万世ビルは10階建てで、地下階もある。
地下階から10階まで、途中の厨房やオフィス階を除き、全て肉の万世系列のレストランやバーとなっている。


(ホームページより)

3階・4階にある「万世」が、いわゆるスタンダードな「万世」となっている。

肉エレベーターで3階に上がると…

「肉の万世」ゴールドプレートが出迎えてくれる。

開放的なフロアで秋葉原の風景を堪能できる

ゆったりとした開放的なフロアだ。

何といっても中央通りに面していて、秋葉原の街を見下ろせるのが楽しい。

そしてもう片方の窓はJR中央本線がすぐ脇を通り抜ける。
鉄道好きならこちら側のテーブルに座ると楽しいに違いない。

そして数多くのレストランアートが飾られている。
万世は美術品の収集と展示にも力を入れており、小松崎邦雄氏、林義雄氏、清水崑氏ら日本のアーティストの作品が数多く展示されている。

伝統のハンバーグを食べよう

万世のグランドメニュー。

ここは伝統の「万世ハンバーグ」をオーダー!

ハンバーグにはチーズなどをトッピングすることも可能だ。

また、価格にはライスやパンなどがセットになっている。好きな組み合わせを選ぼう。

こちらはステーキのメニュー。

しゃぶしゃぶ・すきやきもラインナップしている。

スイーツでは「どら焼きソフト」が万世の名物だ。

万かつサンドはテーブルでもオーダーすることができる。

肉汁あふれるハンバーグ体験

箸袋に描かれたこのイラストが、林義雄氏のものである。

オーダーすると、すぐにサラダが運ばれてくる。

そしてセットでオーダーしたのはコーンポタージュスープ。
濃厚でパンチのある味が素晴らしい。

そして運ばれてきた「万世ハンバーグ」!!

たっぷりとかけられたデミグラスソース!

大きめのポテト!!

もちろんライスも!

ハンバーグは柔らかく、ナイフで切ってみると中から肉汁が流れ出す。
万世伝統のデミグラスソースには深いコクがあり、ハンバーグとの相性は絶妙だ。

何もトッピングしなくても、そしてSサイズ(120g)でも、この美味しさは十分堪能できた。

秋葉原の老舗の味は、そのプライドを存分に感じさせるものであった。

お土産コーナーも充実

万世はお土産コーナーも充実しており、オリジナルの焼肉のたれ中濃ソースが販売されている。

肉の万世Tシャツなんてというのもある。

そしてこれも面白い。「万世ミルクチップ」
これは山形県の名物である「おしどりミルクケーキ」とコラボ開発された商品だ。

横にはおしどりミルクケーキも販売されている。

こんな「七福神飴」も万世ブランドで売られているのが面白い。

上から下まで「肉の万世」。
その充実度は物凄く、まさに食のエンターテイメント空間そのものであった。

秋葉原随一の老舗は、秋葉原という街が時代と共にどれほど変わっても何も変えないデミグラスソースと共に、極上の肉を提供してくれるに違いない。

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肉の万世 秋葉原本店の地図

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