クリスピー・クリーム・ドーナツ 日本最古店 有楽町イトシア店

日本上陸が大きな話題となったドーナツショップ

クリスピー・クリーム・ドーナツが日本に上陸したのは2006年、新宿サザンテラス店だ。
新宿駅の改札口に、新たにサザンテラス口が設けられたタイミングと同時期のオープンで、新規性も手伝って連日長蛇の列となった。
新宿サザンテラス店は2017年に閉店してしまったが、2007年に有楽町にオープンした日本2号店が、現在もある有楽町イトシア店だ。

有楽町駅前にある有楽町イトシア。
この中にクリスピー・クリーム・ドーナツの2号店がある。

地下1階には数多くの飲食店が入居する有楽町イトシア。

ここが、クリスピー・クリーム・ドーナツの2号店、有楽町イトシア店だ。

CreamではなくKremeという表記が特徴的。

SINCE 1937とは、アメリカで創業した年のこと。
実は老舗のドーナツチェーンなのだ。

それでは入店してみよう。

元々はアメリカのローカルなドーナツショップだった

クリスピー・クリーム・ドーナツは、創業者であるヴァーノン・ルドルフ氏がケンタッキー州のパデューカにあったドーナツ店を受け継いだことがルーツとなる。
1937年、ノースカロライナ州のウィンストン・セーラムに移転し、そこで開いたドーナツ店に「クリスピー・クリーム・ドーナツ」と屋号を付けたことから創業となった。

その後はアメリカ南東部を中心に店舗数を増やしていく。1976年には乳製品のベアトリス・フーズ社に買収されるが1982年にはフランチャイジーのグループによって買い戻される。
そして2000年にはNASDAQに株式上場をする。

上場後、アメリカ国内で伸び悩んでいたクリスピー・クリーム・ドーナツは、アメリカ国外でのフランチャイズ展開に活路を見出していた中で、2006年、日本のロッテとリヴァンプの共同出資によりクリスピー・クリーム・ドーナツ・ジャパン株式会社が設立され、日本でのフランチャイズ1号店として新宿サザンテラス店がオープン。

新宿サザンテラス店は連日の大行列となり、休日ともなると店内に入れるのは1時間や2時間待ちが当たり前。並んでいる間、定番商品であるオリジナル・クレーズドが1つもらえるというサービスも好評で、一躍のブームとなった。出来たてのドーナツを12個、ダズンボックスという名の平箱で持って帰れるのも人気となり、店舗数も最盛期には全国64店舗と増加していった。

しかし、2010年代に入ってブームが沈静化すると最終赤字を計上し、閉店する店舗数が増加。
1号店である新宿サザンテラス店も2017年1月に閉店してしまった。
ここ有楽町イトシア店は2007年にオープンした2号店で、当時の盛り上がりを今に伝える最古店である。

そして、同社は方針を転換した。それは日本で長く愛されるお店という方針で、若月貴子新社長のもと、サービスや味を見直していった。
その中で、同店の看板メニューであるオリジナル・クレーズドの味も日本人向けに甘さを控えるよう調整するなど大胆な施策が行われ、緩やかにV字回復をしていった。

2023年4月現在、クリスピー・クリーム・ドーナツは都市部を中心に64店舗で展開。これはブーム時の店舗数と同程度である。

クリスピー・クリーム・ドーナツのレギュラーメニュー。
イースト生地、チョコレート生地、ケーキ生地の3種類がある。

そして期間限定のメニューも。
これはベルギーのロータスビスコフとのコラボによるドーナツだ。

カウンターにはドーナツのディスプレイがあり、ここを見てオーダーする。

もちろん、オリジナル・クレーズドもある。

見た目の可愛らしさもドーナツの大事な要素だ。

今回は「オリジナル・クレーズド」「ビターチョコクリーム」「ロータスビスコフ カラメルクリーム」をオーダー!

ホクホクという言葉が当てはまる食感は快楽そのもの

トレイに揃った「オリジナル・クレーズド」「ビターチョコクリーム」「ロータスビスコフ カラメルクリーム」、そしてホットコーヒー。

イートインの場合、ドーナツを軽く暖めてくれる。

紙ナプキンはクリスピー・クリーム・ドーナツのシグネチャーモデルだ。

クリスピー・クリーム・ドーナツといえば、定番のオリジナル・クレーズド

シンプルな作りだが、飽きの来ない、奥の深い味わいが、同店を人気店にしたのだろう。

当初、日本上陸時に食べた印象は、とにかく甘い! 砂糖をそのまま食べてるようなアメリカンな甘さがあったが、日本向けに改良が加えられ、今は絶妙でちょうど良い甘さになっている。
今の味の方が断然好みだ。

これがビターチョコクリーム

ビターなチョコは中に入っていて、上からホワイトチョコをまぶしたという、ダブルチョコな逸品だ。

これも暖められているので、ホワイトチョコは溶けており、気をつけて食べないと手がチョコだらけになってしまう。

フワフワな生地の中にダブルチョコ。まさに快楽を貪るような味だ。

そして期間限定、ロータスビスコフ カラメルクリーム

ロータスビスコフのサクサクっとした食感と、フワフワのイースト生地、そしてクリームが、複雑な甘さとなって襲ってくる。

ホットコーヒー。
クリスピー・クリーム・ドーナツはコーヒーが美味しい。

ドーナツが甘いので、コーヒーはブラックがちょうど良い感じだ。

アメリカで創業して1世紀近く。
日本上陸し、新規性に伴うブームは落ち着いた今、着実に根付いているクリスピー・クリーム・ドーナツ。
出来たてのオリジナル・クレーズドをイートインで食べる時の喜びは、ずっと健在だ。

クリスピー・クリーム・ドーナツ 日本最古店 有楽町イトシア店の地図

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