東京で生まれた博多ラーメン
東京ローカルで店舗展開するとんこつラーメンチェーン「博多天神」。
その1号店は、新宿西口店だ。
※2019年9月、閉店しました。
新宿駅の西口大ガード。新宿を象徴する風景といえばここだ。
線路を挟んで、歌舞伎町の反対側の方面に行く。
そこから徒歩3分の所に、博多天神 新宿西口店が存在する。
「本場 豚骨」と書かれた大きな看板に食欲をそそられる。
1993年に始まった博多天神の歴史
博多天神は、有限会社近江商事によって1993年に創業したラーメンチェーン店である。
近江商事という名前は、創業者である野田安雄氏が滋賀県出身ということで名付けられたのだという。
野田氏は博多天神を創業する前の1977年、「つけ麺大王」を食べてその味に確信し、「つけ麺大王 原宿店」をオープンさせた。
すぐに軌道に乗り、4店舗まで店舗を増やしたところで有限会社近江商事を創業。
その後もしばらくつけ麺大王の運営を行っていたが、ラーメンブームが到来した1993年、ついにオリジナルの店舗である「博多天神」の1号店である新宿西口店をオープンさせることになる。
2019年2月現在、都内に10店舗で展開されている。
これぞファスト・ラーメン!
博多天神の特徴は、とにかくすぐにラーメンが出てくることと、安いこと、そして替え玉が無料であることだろう。
凝ったラーメンでなくても良いから、今すぐに食べたい!というニーズに確実に応えてくれる、都会のファスト・ラーメン店だ。
テーブルの上の調味料など。
自分好みの味にすることができそうだ。
この大きな筒にはゴマが入っている。気の済むまでゴマを振りかけることが出来るのだ。
こちらは生ニンニク。
博多のとんこつラーメンには欠かせない、紅ショウガ。
そしてこれが特徴だろう。
「超辛い産直高菜」
何てったって超辛いのである。
これを入れると味が激変するのだろうな、ということが容易に想像出来る。
調味料の使い方指南が貼られている。
少し不思議なグルーヴ感だ。
当店はカウンターの具を好みで入れて頂く為
少し元味をおさえて有ります。
完全に本場の味にしてみたいけど、カウンターの具も楽しみたい。
そんなわがまま胃袋さんに対して、味付けはちょっと控えめですから、どうぞ好きにアレンジしてくだせぇ、という意味だろう。
カウンターの具として置かれているのは「ゆでたまご」。
1個50円でとてもリーズナブルである。
あっさりとしたシンプルな味が奥深い
オーダーからおよそ30秒で運ばれてきた「ラーメン」!
やや小ぶりのどんぶりながら、博多のとんこつラーメンの雰囲気が満点だ。
スープはクリーミーで、癖のない優しい味。
とんこつラーメンにありがちな「臭さ」もあまり感じない。
どちらかと言えば「あっさり」風味で、脂っこい部分もあまりない。
これくらいのあっさりスープだと、飲んだ後のシメにラーメン一杯というシーンでもすんなりと胃袋に入りそうである。
麺は細麺のストレート。まさに博多の長浜ラーメンの麺そのものだ。
「超辛い産直高菜」をどれくらい入れようか、途中から入れて味の変化を楽しもうか、味を濃くする「ラーメンのつゆ」はどのタイミングで足そうかなどの悩みは尽きないが、そのままのあっさり味でストレートに食べるのもアリだろう。
途中から「超辛い~」を追加したところ、案の定、味が激変した。しかしこれがまた美味い…
そして、あっという間に食べ終わる。
それで500円のワンコイン。
次はトッピングも試してみようと思い、店を出た。