日本一のスナバがある!
「鳥取にはスタバは無いけど、日本一のスナバならある」は、鳥取の平井県知事の名言。
そんなダジャレにヒントを得て生まれた本格的な鳥取ローカルのカフェといえば「すなば珈琲」だ。
その1号店は「鳥取駅前店」であった。(なぜ過去形なのかは後述)
JR山陰本線 鳥取駅から徒歩1分の所に、すなば珈琲 鳥取駅前店があった。
日本通運と書かれたオールドビルの1階に入っていたのが、すなば珈琲 鳥取駅前店だ。
シンプルで暖かみのあるロゴが、訪れる人々のコーヒー期待を高めてくれていただろう。
しかし…
創業の1号店は、ビルの老朽化により、2019年の6月16日をもって閉店してしまった。
閉店後しばらくは、キッチンカーでの販売も行われていた。
そして場所を移し、同年7月15日、新たに「“新”鳥取駅前店」として復活した。
鳥取駅からの大通りに面したところにある、すなば珈琲 1号店 “新”鳥取駅前店。
なんと、岩手県の震災遺稿「奇跡の一本松」から作られた看板!
唐突だが、それには深い理由がある。(後述)
それでは入店してみよう。
今では鳥取にもスタバはあるけど
すなば珈琲が創業したのは、2014年4月。
平井伸治鳥取県知事の名言「鳥取にはスタバはないけど、日本一のスナバならある」にヒントを得て、鳥取の地元企業であるぎんりんグループが開業したカフェだ。
鳥取駅前に1号店を構え、2022年2月現在、鳥取県内に11店舗、そして岩手県の陸前高田市に1店舗で運営されている。
なぜ岩手県にあるのだろうか。
それは、きんりんグループは2011年3月に東北で発生した東日本大震災の後、鳥取から東北まで何度もボランティアに出かけたのだという。
その中で、ボランティア先の岩手県陸前高田市と交流が生まれ、震災から何年も経過した現在でもその交流は続いているのだという。
街の大部分が甚大な津波被害を被った陸前高田市は復興し、新しいショッピングセンターも作られている。
すなば珈琲は、鳥取のローカルカフェチェーンでありながら、初の鳥取外に店舗を設けた。
それが、岩手県にある「すなば珈琲 高田松原店」た。
前述の、奇跡の一本松の木を利用した看板は、そんな交流から贈られたものである。
鳥取と岩手、遠く離れた地だが、心温まる交流が続いているのは素晴らしい。
シアトル系コーヒーショップのような円マークの中には…ラクダ!
砂丘を擁する鳥取らしいモチーフだ。
半地下にある、すなば珈琲 “新”鳥取駅前店。
どこかエキゾチックで、インドカレー店のような雰囲気がある。
特大のマツコさんが鎮座する店内。なぜここに?
おそらく、「月曜から夜更かし」でよくネタにされているからではないだろうか。
「コーヒーの聖地とっとり 発祥の地」のプレート!
鳥取をコーヒーの聖地にする、という創業の気合いが感じられるものだ。
すなば珈琲 “新”鳥取駅前店のカウンターの様子。
と大きく書かれたボードが誇らしい。
と書かれたパネルが飾られている。
オーダーはタブレットから行う。
推しは「砂焼きコーヒー」。
鳥取砂丘の砂で焙煎したという、ブラジル豆のコーヒーだ。
豆はすなば珈琲オリジナルブレンドと、100%コロンビアコーヒー「平和の豆」の2種類から選ぶことができる。
今回は「砂焼きコーヒー 珈琲オリジナルブレンド」をオーダー!
アイスコーヒーやカフェオレもある。
なんと、金粉入りコーヒーまで!
ホットサンドの種類も豊富。
ご当地海老を使った「もさ海老ホットサンド」、鳥取名産の蟹を使った「かにホットサンド」など、気になるものばかりだ。
やたらボリューミーなコッペパンのシリーズ。
「はみ出るこっぺ」、コメダ珈琲店もビビるほどのボリュームだ。
とんかつの定食「かつめし」なんかも用意されている。
鳥取砂丘の砂で焙煎された、深煎りコーヒーの美味さ
先に運ばれてきたお水のグラスが、なんだかおしゃれ…
そしてこれが「砂焼きコーヒー 珈琲オリジナルブレンド」!
コーヒーカップはすなば珈琲のシグネチャーモデルだ。
フレッシュを流し、ゆっくり味わう。
深煎りらしく、しっかりとした苦みとコーヒー感が味わえる。
酸味が少ないのも特徴だ。
鳥取砂丘の砂で焙煎したことを想像しながら飲むのが良いだろう。
そのイマジネーションが、脳内のロースト感を高めてくれること間違いなし。
グッズもたくさん販売されている。
鳥取にスターバックスがまだ無かったころ、「スタバは無いけど、日本一のスナバならある」という鳥取県知事の名言をヒントに生まれた、すなば珈琲。
鳥取から、とにかく美味しいコーヒーを届けたい。
その想いが結実した空間が、ここだ。
そして、岩手県陸前高田市との交流。
鳥取砂丘の砂で焙煎されたコーヒーが心まで温めてくれるような、温かい空間だ。
すなば珈琲 1号店 “新”鳥取駅前店
すなば珈琲のお取り寄せいろいろコーナー
是非おうちで、すなば珈琲を味わおう!