長野のテンホウ、それはみんなのテンホウ
長野県を中心に中華レストランをチェーン展開している、「テンホウ」。
最古店である「城南店」は、現在では本店として扱われている。
2019年にリニューアルし、新築に建て替わったテンホウ 諏訪城南店。
みんなのテンホウ の看板がポップで親しみやすい。
夕陽に染まる、テンホウ 諏訪城南店。
昭和31年創業 信州発祥のラーメンチェーン とある。
昭和31年は1956年、実に半世紀以上の歴史を刻んでいる。
リニューアル前からここにある「中華そば てんほう」は昔のままの姿で健在だ。
以前は「中華そば てんほう」の右側に「テンホウ 諏訪城南店」の旧店舗があった。
餃子・ラーメンの自動販売機が設置されている。
これがテンホウの自動販売機。
テンホウのあのラーメンや、あの餃子の味が自宅で楽しめる!
いつでも買える!
それでは入店してみよう。
テンホウってどんな店?
テンホウのルーツは古く、上諏訪の温泉街にて「天宝 鶴の湯」という名前の旅館を営んでいた。
しかし、周囲に温泉旅館が増えてきたことから、餃子を提供し始めたところ、これが大人気に。
そして1956年には、餃子を中心とした食堂の「天宝 鶴の湯 餃子菜館」が創業された。
1973年になって、初代社長が創業者より事業を引継、(株)テンホウ・フーズとして創業。
「餃子菜館」はテンホウの1号店となった。(その後閉店)
創業当時からのこだわりの餃子とラーメンが地元で人気を博し、2022年11月現在、長野県内にて33店舗で運営されている。
ここ「テンホウ 諏訪城南店」は1976年オープンの2号店であり、現存するテンホウでは最も古い店舗だ。
建物は2019年に建て替えられ、新しくなった。
街のレストラン、といった雰囲気のテンホウ 諏訪城南店。
圧倒的な情報量!充実したメニュー構成
テンホウ 諏訪城南店のグランドメニュー。
1ページ目は、大盛り野菜に強烈魚介のラーメン「福三郎」、そしてとんこつ醤油ラーメンから始まる。
テンホウのメニューといえば、豊富なセットのバリエーション。
統一感のあるデザインで、セットメニューの沼に引きずり込まれてしまう。
ラーメンやタンタンメンのメニュー。
バリエーションの種類が多く、迷う時間が楽しい。
定食メニューの数々…
そしてお酒に合うようなおつまみメニューも充実!
さらにダメ押しのように、ミニ丼が誘惑してくる。
そして間髪入れずにソフトクリームやサンデーが襲ってくる。
訪問時の期間限定メニューで、映画 百花公開企画「半分の花火ぎょうざ」というのがあったので、オーダー!
そしてタンタンメンもオーダー!
テンホウは「三世代家族」を謳っているように、祖父母から孫までの3世代が一緒に来店することを目指している。
三世代で来店された場合、お食事券がもらえるというサービスも、テンホウならではだ。
商品が届くまで、間違い探しをして待っていよう。
テーブルに置かれた七味は、テンホウオリジナルラベル。
根元 八幡屋礒五郎は、長野県で300年近く続く七味唐辛子の老舗だ。
ここだけの味!伝統の餃子と優しいタンタンメン
これが「半分の花火ぎょうざ」!
花火が開いた形のような盛り付けがされている。
左側にあるのは「野沢菜ぎょうざ」、右側は普通の「テンホウぎょうざ」だ。
この「野沢菜ぎょうざ」、その名の通り具材に信州の野沢菜が使われており、食べ心地が最高だ。
皮までほんのりと緑色をしているのもいい。
そしておなじみの「テンホウぎょうざ」!
八角やシナモンが使われている、ここにしかない独特の風味が楽しめる。
初めて食べると少しびっくりするが、これが癖になる逸品なのだ。
そして運ばれてきたのはタンタンメン!
「辛くない」と書かれたとおり、とてもマイルドなスープが印象的。それよりも、自然な旨みを存分に感じることの出来るスープの味付けが、やみつきになってしまう。
中麺のストレートといった感じの麺をスープにからめて食べる。
長年培われた優しくて絶妙なバランスが、愛されている理由ではないだろうか。
長野県内で長い歴史のあるテンホウ。
シンプルで安価、そして美味しい。
そんな分かりやすさが、長く地元で愛される秘訣だろう。