ハンバーグを食べて、泣いたことはあるか?
外はこんがり、中はレア。最後にプレートでフィニッシュしてくれる粗挽きハンバーグ。
和歌山でそんなハンバーグを食べたくなったら、「寛屋」がある。
訪ねたのは1号店であり本店の紀三井寺本店だ。
和歌浦近くの国道42号線沿いにある、寛屋 紀三井寺本店。
デザイナブルな看板がお洒落だ。
ハンバーグへの期待を高めてくれる特別な空間
寛屋は、株式会社アイエヌジーによって運営されている炭焼きハンバーグレストランだ。
その起源は1989年、有限会社アイエヌジーの設立と共に、宮崎県のローカルハンバーグ・ステーキレストラン「平家の郷」のフランチャイジーとして、紀三井寺に店舗を構えたのが始まりだ。
1999年にフランチャイジーから独立し、独自ブランド「寛屋」として、1号店である紀三井寺本店がオープン。
2021年4月現在では、和歌山と大阪で合計3店舗で運営されている。
店内は予想外にもウッディな空間で、厨房には屋根の骨組みのような装飾がなされている。
キッチンだけでなく、ホールのスタッフも全員コックコート姿であるところが特徴的だ。
寛屋 紀三井寺本店のグランドメニュー。
1ページ目からハンバーグのポテンシャルを表現。
国産黒毛和牛100%使用のハンバーグで、寛屋では「俵ハンバーグ」と呼ばれている。
推しメニューはもちろん「黒毛和牛 俵ハンバーグステーキ」だ。
サイズは3種類から選べる。
今回はこれの「スモール」をオーダー!
ハンバーグには様々なトッピングが用意されている。
野菜たっぷりハンバーグという健康志向のものも。
デザートはアイスを中心としたラインナップだ。
テーブルに敷かれたシート。
紙ナプキン、箸袋も寛屋のシグネチャーモデルだ。
口の中で溶ける、羽毛のような柔らかさの絶品ハンバーグ
しばらくして運ばれてきた「黒毛和牛 俵ハンバーグステーキ」(スモール)!
ここからフィニッシュしてくれる。
まず、両面をプレートにジューっと押しつける。
ハンバーグの真ん中にナイフが入れられ、二つに分けられる。
両方、内側をプレートに向ける。
それぞれ、鉄板に押しつける。
これでレアな部分が焼ける。
二つとも押しつけた状態。
もうレアじゃない。
ここに寛屋オリジナルソースをドロップ!
すると…
ジューーーー!!!
バチバヂバチバチ!!!!!!!
猛烈な勢いで油が飛び跳ねる。
フィニッシュ!!!!
これが寛屋の「黒毛和牛 俵ハンバーグステーキ」!!
う、美しい…
粗挽き、国産黒毛ビーフ100%の、レアハンバーグ。
こんなハンバーグに出会いたかった。
もう、写真を撮ってる場合じゃない。
今すぐにでも食べた方がいい。
時期によって変わるというガロニ(付き合わせ)。
この時は玉ねぎ、いんげん、コーン、人参と、オーソドックスなもの。
ハンバーグは箸で食べるスタイルだ。
一口、口に含む。
塩やコショウなど、何も要らない。
とにかく柔らかい。マシュマロかと間違えるほどのソフトさだ。
噛むと、肉汁がジュ~っと口の中に広がる。
肉の旨味、脂肪分の甘みが同時に襲ってくる。
寛屋オリジナルのタレは、強い味付けではなく、あくまでも黒子に徹している。
プレートにはガーリックも用意されており…
アクセントとしてガーリックと柚子胡椒を少しトッピングすると、かなりの味変。
これは… 無限に進むやつや…
レアハンバーグの旨味を存分に楽しめた、寛屋。
ハンバーグってこんなにも柔らかかったのか、こんなにもジューシーだったのかと驚く。
人生のハンバーグ体験の中でも、かなり上位に入ること間違いなかった。