和歌山にある〝信州〟
和歌山県を中心に、信州のそばや手打ちうどんを提供するローカルチェーン店「信濃路」。
2020年12月現在の最古店は、「四ヶ郷店」だ。
国道24号線沿いにある信濃路が、現在最古店である四ヶ郷店だ。
ちなみにこの四ヶ郷店は1977年12月にオープンしたのち、1987年12月に現在の場所に移転新築を行っている。
信濃路と書かれた和な看板。
水車も回っている。
入り口に立ててある「信州そば 蕎麦処 信濃路」の看板も雰囲気を出している。
信州のそば粉を使ったそばのお店を和歌山に
信濃路の創業は1975年。創業者・西平猛氏により、和歌山市の松江にオープンした「信濃路 松江店」が1号店だ。
その後、和歌山県内のロードサイド、ショッピングセンター内を中心に店舗数を拡大させていき、2021年1月現在、和歌山県で11店舗で運営されている。
1号店である松江店は1985年にFC店に転換したのち現在は閉店。この四ヶ郷店は1977年にオープンした2号店で、1987年に新築移転されたものとなる。建物としては最古ではないが、四ヶ郷店は2号店としての歴史があるため、訪問した。
信濃路 四ヶ郷店の店内は和を感じさせるものとなっており、囲炉裏のようなカウンター席がある。
ダイナミックな梁が迫力だ。
信楽焼が置かれた一角がある。
なんと、松本城主から「信濃路を称すことを相許すものなり」との御触れが!
そばで行くのか、うどんで行くのか、悩ましいところ
信濃路 四ヶ郷店のグランドメニューブック。
1ページ目はそばのイメージ写真から始まる。
2ページ目以降からメインメニュー。
しかし、どの写真もうどん!
うう、うどんも美味しそうだ。ここは関西、どちらかといえばうどん文化圏。
でも信濃路は信州のそば粉を使ったそばの店…
おっ、蕎麦が出てきた。
そして土鍋うどんも!
丼ものや牛めしなんかもラインナップしている。
こちらはセットメニューの数々。よくばりな人にはこれを。
今回は店名を冠した「信濃路そば」をオーダー!
出汁が効いたつゆと、ソフトでまろやかな蕎麦
しばらくして運ばれてきた、信濃路そば!
ふかふかの玉子でコーティングされ、大きなエビ天が目を引く。
エビ天、鶏肉、椎茸、竹の子など、様々な具材が入ったオリジナルのそばだ。
ボリュームのある青ネギが印象的だ。
そしてはみ出たエビ天!
大きな竹の子もゴソっと入っている。
出汁は関西風の、柔らかいもの。
関東や信州で食べるような、ビシッと塩っぱい味わいのものとは全く別の味付けである。
そばの麺は癖が無く、とても食べやすいものだった。
口の中でサコサコと噛める。信州のそば粉らしい風味が存分に楽しめた。
和歌山で味わえる本格的な信州そば。
それが信濃路。
創業から半世紀近くにもなる同店は、今や和歌山県のあちこちに店舗を持つほどの人気店だ。
和歌山で良質なそばを食べたくなったら、信濃路へ!