近江発の熟成醤油ラーメン
滋賀で創業し、全国に店舗を広げつつあるラーメンチェーン店「近江熟成醤油ラーメン 十二分屋」。
その1号店は、滋賀県彦根市にある彦根店だ。
※2022年に閉店し、現在は彦根駅前分店が仮本店扱いとなっている。
日本一長い商店街こと、ベルロード。
十二分屋 彦根店はこの通り沿いにある。
ここが、近江熟成醤油ラーメン 十二分屋 1号店の彦根店だ。
ガラス張りで、どこか美容院のような雰囲気がある。
やや控えめな店構えが、逆に期待させてくれる。
入口に貼られた全国の支店の店舗写真。
東京にも進出済だ。
それでは入店してみよう。
推しは熟成醤油ラーメンと辛えびつけ麺
近江熟成醤油ラーメン 十二分屋は、2013年、ここ彦根店を1号店として創業したラーメン店だ。
(2021年に現在の位置へと移転)
その看板にある近江熟成醤油とは、滋賀県彦根市にある「水谷醤油醸造場」製の本醸造しょうゆ「生地なり」を使用したもので、伝統ある水谷醤油の旨味をそのままラーメンのスープとして味わえることが特徴である。
2018年には東京に進出し、都内の1号店 早稲田店をオープンさせる。
早稲田大学などの学生で賑わう高田馬場界隈には50軒ものラーメン店がひしめく中で滋賀の味は健闘し、ジモアマガジン秋号のラーメン特集と地域イベントの連動企画として企画された「高田馬場・早稲田ラーメン総選挙2021」にて、近江熟成醤油ラーメン 十二分屋 早稲田店はなんと1位を獲得!
滋賀県発のラーメン店として全国区になった来来亭に続き、その名を轟かせる存在となりそうだ。
近江熟成醤油ラーメン 十二分屋は2022年5月現在、関西・東京・東北で15店舗で運営されている。
彦根店の店内の様子。こざっぱりとしてシンプルな店内だ。
カウンターの上部には「辛えびつけ麺」の文字が!
辛エビつけ麺推しである。
近江熟成醤油ラーメン 十二分屋のグランドメニュー。
こちらはラーメンサイドだ。
水谷醤油の「生地なり」を使った「十二分屋そば」をはじめ、カルボナーラ風や煮干し白湯など、様々なバリエーションがある。
今回は「十二分屋そば」の味玉トッピングでオーダー!
滋賀県彦根市創業1853年の水谷醤油醸造場の引き締まった醤油独特のキレがある「生地なり」醤油を使用。「生地なり」醤油を使ったかえしと昆布、ハマグリを中心とした琥珀色の魚〝貝〟ハマグリスープと合わせた十二分屋そばの自信作。
メニューの裏面はつけ麺サイド。辛えびつけ麺が推しだ。
これがもう一つの推し…どちらかと言えばこちらが強く押されている、辛えびつけ麺。
彦根店限定で油そばというのもある。
カウンターの様子。つけ麺の情報が多い!
カウンターに用意された味変ツールたち。
ストレート麺と上品の醤油味のスープが絶品!
しばらくして運ばれてきた、「十二分屋そば」の味玉トッピング!
味玉が丸ごとゴロンと浮き、長い穂先メンマ、そしてローストビーフのようなチャーシューが目を引く。
器は高さがあるので、なかなかのボリュームだ。
このスープが、水谷醤油醸造所の本醸造しょうゆ「生地なり」を使ったもの。
キリっとした醤油の味わいがとてもシャープだが、ほんのりと感じられる自然な甘さが良いアクセントだ。
上品な味で、しつこさなどは無い。
そして麺は細麺のストレート。
クセのないあっさりした麺と、上品なスープとの相性が抜群!
完成度の高い一杯。近江の味が、ラーメン総選挙で優勝したのだから、滋賀出身の筆者としては誇らしい。
気持ちの良い後食感を感じつつ、店を出た。
数少ない滋賀発のチェーン店として、コクのある醤油スープと辛えびつけ麺を武器に、全国区になろうとしている十二分屋。
今後の展開にも、大いに期待したい。