熊本で生まれ、福岡で人気を博す餃子店
餃子を中心に中華料理を取り揃えた居酒屋スタイルのチェーン店「餃子屋 弐ノ弐」(にのに)。
熊本で生まれ、そのお手軽さと味の良さから、福岡を中心に店舗を拡大している。
1号店は熊本市の繁華街、上通にある「上通本店」だ。
飲食店が密集する上通エリア、上の裏通りにあるレトロな木造家屋に、赤い横断幕。
これが、餃子屋 弐ノ弐 上通本店だ。
「餃子屋 弐ノ弐」。不思議な名前にインパクトが宿っている。
軽く餃子を食べていきたい気持ちにさせてくれるのぼりに誘われて、早速入店してみた。
充実の中華メニューを誇る居酒屋
餃子屋 弐ノ弐 上通本店は2000年、この地で創業した餃子専門の居酒屋だ。
2003年には有限会社草野企画として法人化がなされ、2022年6月現在では、熊本・福岡・沖縄・大阪に合計16店舗で運営されている。
熊本市内よりも福岡市内に店舗が多く、博多や天神といった大きな繁華街で見かけた人も多いのではないだろうか。
店は2階建てで、1階はカウンター席中心、2階はテーブル席中心という構成だ。
餃子屋 弐ノ弐 上通本店のグランドメニュー。
ハッピーアワーはなんと焼餃子が半額という出血大サービスが行われている!
メニュー表は餃子だけでなく、数多くの中華料理、アジア料理のメニューが並んでいる。
どのメニューもリーズナブルで、食欲がそそられるものばかりだ。
なにはともあれ、焼餃子をオーダーしないと始まらない!
7個で250円というお得な価格がたまらない。
そしてもう一つ、麻婆ドーファーとして「激辛四川麻婆豆腐」はオーダーしないわけにいかない。
しかも名物!
それにしても480円である。すばらしく良心的価格だ。
台北カラアゲ、揚塩ホルモンなどのメニューも気になる…
四川料理の定番「よだれ鶏」や、レバニラ炒めもラインナップ。
これほどカジュアルに中華料理が楽しめる居酒屋も珍しいのではないだろうか。
ドリンクメニューはこちら。居酒屋らしく充実したラインナップだ。
薄皮なのにパリッとした餃子と、麻婆豆腐の絶品さに悶絶
まずは生ビールから。グラスになみなみ注がれたスーパードライだ。
餃子に合わないわけがない。
そして、これがないと始まらない「焼餃子」!
熊本の本店で食べる焼餃子。このためにここまで来たのだと感慨深くなる。
黄金色に焼けた皮は薄皮だけど、表面はカリッと焼かれており、食感が気持ちいい。
中からは肉汁がダクダクと出る、とても肉っぽい餃子だ。
1個のサイズはやや小ぶりなので、1皿はあっという間に平らげてしまう。
2皿、3皿と頼んでしまいそうになる、そんな焼餃子だ。
テーブルには、餃子のタレとラー油だけがシンプルに置かれている。
タレの味はやや甘めで、こんな所にも九州を感じてしまう。
そしてこれが、「激辛四川麻婆豆腐」!
す、すごい! 居酒屋で、480円で出てくる麻婆豆腐のレベルを大きく逸脱した、ガチ四川スタイルだ。
たっぷりのラー油と豆板醤、木綿豆腐と、青ネギではなくニンニクの芽!
そして容赦なくかけられた花椒!
中華料理店でもなかなか目にすることができない、日本人に忖度しない本場の味の麻婆豆腐だ。
その味、素晴らしいの一言。
豆板醤のコク、ひき肉の旨味、唐辛子と花椒の麻辣、それらが絶妙なバランスで用意されている。
しかも、ボリュームも十分。
これが480円とは全くもって信じがたい。どこまで良心的なのだろうか…
オンザライスをしてもバッチリ!
杏仁豆腐で〆のデザートを。プリンのような柔らかいタイプで、本格的な四川料理店で出てくる杏仁豆腐だ。
熊本で餃子といえば弐ノ弐!とまで言われる、弐ノ弐。
飲みたい時はもちろん、本格的な中華料理を楽しみたい時も、常に良心的な価格で楽しめる。
是非、他のメニューも食べてみたい。そう思わせてくれるお店だ。