長崎で生まれたとんかつ店
長崎を中心に、主に西日本で展開しているとんかつチェーン店「とんかつ濵かつ」。
その本店は、長崎市の思案橋エリア、鍛冶屋町にある。
※2023年7月30日で惜しまれつつ閉店しました。
倉のような堂々とした店舗が存在感を放つ。
「本店 浜勝」と書かれている。
リンガーハットの母体となったのはここ!
とんかつ濵かつは株式会社浜勝によって運営されており、長崎ちゃんぽんでチェーン展開するリンガーハットグループのとんかつ専門チェーン店だが、その歴史はリンガーハットよりも長い。
その歴史は1962年にとんかつ専門店として長崎市に創業した「浜かつ」が1号店だ。
1964年に設立された「株式会社浜かつ」が、今のリンガーハットグループの持ち株会社の母体となっている。実に50年以上の歴史がある。
その「浜かつ」の創業地が、この「とんかつ濵かつ 本店」そのものである。
一時期は、「とんかつ浜勝」という表記で営業されていたが、今はブランド全体が「とんかつ濵かつ」で統一されている。
店内には浜かつ創業当時の写真が飾られている。
とんかつ濵かつといえば、どちらかと言えば郊外型のファミレスタイプの店舗が多いが、ここ本店は創業当時からの建物で営業している。そのため、店内はファミレスタイプとは大きく異なる。
リンガーハットの株主を誘うチラシもあった。ここがリンガーハットグループ全体の創業の地であることを思い起こさせる。
トイレ前にあった産地情報。国産で統一されている。
とんかつ濵かつ 本店のメニュー。ここはオーソドックスに、ロースかつ定食 100gをオーダー。
秘伝のソースは2種類
テーブルにはソースが2種類。「秘伝」と「秘伝の辛口」だ。
「秘伝」のノーマルソースはフルーティな味わい。対して「秘伝の辛口」はカラシの味わいを感じるようになっている。
とんかつ濵かつのオリジナル箸袋。
とんかつが運ばれる前にお漬け物や胡麻が先に運ばれる。
胡麻をすったあとは、すり鉢にソースを入れて混ぜることになる。
ひたすらジューシーなロースとんかつ
こちらがとんかつ浜かつのロースとんかつ 100g。
リーズナブルにして、柔らかくてジューシーなとんかつだ。
豚のうま味を上手く引き出す秘伝のソースとの相性も抜群であった。
少しパンチの効いた味にしたい時は辛口のソースにする、といった食べ方を試した。
2017年8月現在、107店舗を展開するとんかつ濵かつ。その創業の地で食べるとんかつはちゃんぽんと並ぶ長崎のソウルフードのようであった。