長崎ちゃんぽんの代名詞!
長崎のちゃんぽんといえば「リンガーハット」。今や全国にその名を轟かす、長崎ちゃんぽんの代名詞だ。
その名の通り長崎を創業の地とし、今なお創業の地で営業を続ける1号店の長崎宿町店。
長崎駅から東に7キロ、日見バイパス沿いに現れるリンガーハットこそ、1974年に創業した1号店である長崎宿町店である。
リンガーハットは、2017年8月現在、全国に650店舗を擁する。
創業の地らしい、聖地感のあるお店
創業の店である長崎宿町店、まさに長崎ちゃんぽんの聖地だ。
店内には創業当時の写真が飾られている。これは1974年のもの。
長崎ちゃんぽんではなく、「長崎ちゃんめん」であることに注目したい。建物も今と違う。
また、設立当社はサン・ナガサキという会社による運営であったことも伺える。
なぜ「長崎ちゃんめん」なのかというと、伝統ある長崎ちゃんぽんとは製法が違うことで、創業当時「長崎ちゃんぽん」と名乗れなかったからだ。
ちなみに、山口県に「長崎ちゃんめん」というチェーン店も存在する。こちらはリンガーハットとは関係の無い店舗だが、長崎ちゃんぽん・ちゃんめんの歴史を語る上で重要な店舗だ。
こちらは1981年の写真。
いつの間にか、「長崎ちゃんぽん」に改められている。
リンガーハットの名前の元となった長崎で活躍したイギリス人の実業家、フレデリック・リンガーの肖像が飾られている。
フレデリック・リンガー氏は貿易商で、長崎の貿易と産業の発展に貢献した人物だ。
フレデリック・リンガーの家は、グラバー園の敷地内に保存されている。
そのフレデリック・リンガーの肖像の下に、
発祥地
1974年8月13日
と書かれたプレートが飾られている。
そう、まさしくここが、リンガーハットの発祥の地なのだ。
長崎のサッカーチーム「Vファーレン長崎」を応援している。
抜群の眺望
店は高台にあるため、眺望が素晴らしい。
窓からの景色はこんな様子だ。
厨房の様子。それほど大きな厨房ではない。
まさにここが、リンガーハット。
ここでは、伝統の「長崎ちゃんぽん」をオーダーしてみた。
サイズは最も小さいスナックちゃんぽんで。
リンガーハットのオリジナル箸袋が、気分を盛り上げる。
テーブルの上には酢、ラー油、餃子のタレ、皿うどんのソース、塩コショウ。
永遠の定番!長崎ちゃんぽんのスタンダード
そして運ばれてきたリンガーハット1号店である長崎宿町店の「長崎ちゃんぽん」!
スナックちゃんぽんなのでだいぶ小ぶりである。(この後あるので…)
豚骨スープの中に麺があり、その回りにぎっしりとある野菜。これこそ長崎ちゃんぽんだ。
至福の時である。ここがリンガーハットで最も長い歴史を刻む店。
そこで40年以上も提供されている長崎ちゃんぽんが、これだ。
店員さんと話したが、他のリンガーハットとの差は無いのだという。特にスープは全く同じだと。違いが出るなら野菜の炒め方の方であると。
しかしながら、スープが絶妙に美味い。そして野菜も新鮮で、シャキシャキとしている。
他のリンガーハットとの味の差は分からない。しかし、発祥の地であること、長崎という土地であること、そしてこの眺望の良い店内の雰囲気で食べる長崎ちゃんぽんは、絶品という他は無かった。
圧倒的な満足感を経て、店を後にした。