高知発祥の回転寿司チェーン
高知県を中心に、四国エリアに展開する回転寿司チェーン「寿し一貫」。
その1号店は、高知県高知市薊野北町にある「あぞうの店」だ。
寿し一貫 あぞうの店は、県道44号線沿いのサニーマート、TSUTAYA、スターバックス、ヤマダ電機が集まったエリアの中にある。
運営は株式会社サニーフーヅで、このエリアにあるサニーマート、TSUTAYA、スターバックスはサニーグループによるフランチャイズとなっている。
何より、このエリア最大のランドマークといえば、沢田マンションだろう。
日本のサグラダファミリア「沢田マンション」のすぐ前に!
店舗の裏側に大きくそびえる、沢田マンション。
その異様かつどこか有機的な優しさを感じる沢田マンションは、沢田嘉農氏夫妻が全てハンドメイドで作りあげた、日本のサグラダ・ファミリアだ。
寿し一貫は1998年、株式会社サニーフーヅにより設立された回転寿司店であり、1号店はこのあぞうの店である。
株式会社サニーフーヅは、株式会社サニーマートとして1970年より高知市内で小僧寿しチェーンのフランチャイズから業務をスタートしている。今でも高知・徳島・兵庫にて数多くの小僧寿しチェーンの店舗を運営している。
この寿し一貫 あぞうの店に小僧寿しの店舗が併設されているのは、そういうことだ。
なお、寿し一貫 あぞうの店は2013年に内外装を大幅にリニューアルしており、店舗に古さは感じない。
寿し一貫 あぞうの店のフロアの様子。回転寿司らしい大きな厨房の周りのカウンター席の他、テーブル席もある。
壁に掲げられた寿し一貫の自己紹介。
独自の「当たり皿」システムがアツい
お皿ごとの価格はこのようになっていてる。
特徴としては、「当たり皿」というシステムがあることだ。
皿の中央に描かれた寿し一貫の文字の中にイカのイラストが描かれているものがあると、その皿は「当たり」となり、なんと無料になる。
メニューでも「当たり皿」についての説明がなされている。
高知といえば、あの魚
グランドメニューの様子。
最も目に入るのはこれ。「戻り鰹の昆布塩」!
これぞまさに高知、といったメニューだと言えるだろう。
おすすめメニューは別紙で用意されている。高知の地魚が多く、こだわりを感じられる。
醤油は「たまり醤油」と「土佐醤油」の2種類が用意されている。それぞれ、甘口・辛口だ。
寿し一貫 シグネチャーモデルのお手拭きと割り箸。
がりも高知産だ。海の幸と山の幸の両方に恵まれた高知の食材レベルの高さが窺い知れる。
「涙の塩鉄火」なる軍艦寿司の左上にさりげなく添えられたとある替え歌を、私は見逃さない。
土佐の地酒ラインナップも充実している。
海と山に恵まれた高知ならではのネタが最高!
そしてこれが「戻り鰹の昆布塩」!
新鮮で旨みが凝縮されたような鰹と共に、昆布塩が添えられている。
これは醤油をかけずにそのまま食べるのだが、これほどまで鰹の旨みを感じられる寿司もなかなか無い。衝撃的!
これは「秋なすの金山寺味噌」!!
高知といえばなすの生産量日本一でもあり、この時期のなすが最高なのは間違い無い。なすをこのようにネタにして味噌を載せた寿司は初めてで、なすの柔らかさと甘み、そこに添えられた味噌のアクセントが絶妙にマッチして最高であった。
そして「〆さば」!!
脂が乗って最高なコンディションのさば! 回転寿司の〆さばでこんなに感動できるなんて…
高知発祥&四国ローカルの回転寿司チェーン「寿し一貫」。
競争の激しい回転寿司業界の中で、「高知の地のもの」にこだわった回転寿司店であった。
高知の魚や野菜の味をカジュアルに楽むにはもってこいなので、是非ともお勧めしたい。