高知の名物は坂本龍馬とカツオのたたきと、チキンナンバン
高知県内で展開する、コンビニエンスストアと弁当店を融合したチェーン店「くいしんぼ如月」。
高知県民のソウルフードと言われる「チキンナンバン」が有名なこの店の1号店は、高知市にある若松店だ。
黄色い看板に描かれたこの男の子は、「くいしんBOY」という名前だ。
堂々とした店構えのくいしんぼ如月 若松店。
弁当屋であると同時にコンビニエンスストアである。
「名物 チキンナンバン」と書かれた看板がとにかく目立つ。
そう、くいしんぼ如月と言えばチキンナンバンと言われるほど、高知では長年親しまれている定番グルメなのである。
地域に根付いた味
くいしんぼ如月は1981年11月、コンビニエンスストアを運営する有限会社よりみつにより、弁当テイクアウトの事業部として設立された。
当初は3店舗同時のオープンであったが、2018年9月現在、その3店舗で現存しているのはこの若松店のみとなっている。
2018年9月現在、高知県内で21店舗で展開されている。
店内はまさにコンビニそのものだ。飲料品や食品、日用雑貨まで普通に取りそろえられている。
店舗内には簡単なイートインスペースが用意されている。
なんといっても弁当屋としてのカウンターと厨房こそがくいしんぼ如月の最大の特徴である。
メニューサンプルもたくさん用意されており、ビジュアル的に把握しやすい。
これが「チキンナンバン」!
515円とリーズナブルな価格である。
たっぷりとかけられたオーロラソースが、むやみに食欲を刺激してくる。
(くいしんぼ如月のチキンナンバンはタルタルソースではなく、オーロラソース)
くいしんぼ如月のメニュー一覧。「はみ出し弁当」や「スーパーBIG」など、くいしんぼ如月に慣れていないとイメージできないようなメニューもある。さらにはうどんやカレーなども用意されている。
そこかしこに貼られた派手なポスターが食欲を刺激してくる。
なんとご飯の大盛りは無料!
焼きそば風スパゲティの「ジャポリタン」なるものもラインナップ!
新潟のイタリアンとはまた解釈が違いそうだ。
釣具屋さんの「Fishingハヤシ」と「くいしんぼ如月」のコラボステッカーが完成したということで、告知されている。
「リープル」(高知ローカル飲料)とのコラボステッカーに続く第2弾だという。くいしんBOYが釣りをするオリジナルのイラストで、店頭で発売中とのこと。
如月の社是も掲げられている。それは「情熱」「挑戦」「創造」だ。
これが高知のソウルフード!オーロラソースで召し上がれ
そして完成した「チキンナンバン弁当」!!
くいしんぼ如月オリジナルの包み紙で包装されている。
箸もくいしんぼ如月 シグネチャーモデルだ。
これがくいしんぼ如月の「チキンナンバン弁当」!
高知の人がソウルフードと言ってやまない弁当が、まさにこれだ。
ふりかけがかけられたご飯部、チキン部、ポテサラ部の3つに分かれたシンプルな構成である。
チキンにたっぷりとかけられたオーロラソース。
このオーロラソースはくいしんぼ如月独自のもの。
サウザンアイランドドレッシングに近い味わいのもので、その独特のチープさが絶妙にチキンとマッチし、最高の味わいを醸し出す。
そしてこのポテサラがダークホースのように美味い。
やや塩味が効いて、粒が細かく滑らかなポテサラは、ひたすら食欲を進ませてくれる。これは危険な味である。
高知にコンビニがほとんど無かった時代から親しまれ、今もなお定番であり続けるくいしんぼ如月のチキンナンバン弁当。
ソウルフードとは奇をてらったもので無く、地元の人が空気のように接し愛している食べ物であるとするならば、このチキンナンバン弁当はまさに完璧なソウルフードではないだろうか。